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新潮文庫
日本語の水脈―日本語の年輪〈第2部〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101036038
  • NDC分類 812
  • Cコード C0195

内容説明

なさけ、さがす、このむ、まえ・うしろ、かしこまる、たのしい…一つの言葉に注目し意味を詳しく追求してゆくと、その先に私たちの祖先の姿が現れる。手段は二つ。地域や階層による微妙な使われ方の相違を見つけ出すことと、時間を軸とする意味の変遷を観察すること―。日本語の起源を遡り、日本人とは誰なのかを知ることを生涯の研究テーマにする著者が明かす、日本語の秘密の数々。

目次

1 くむ(つまととも;かたき;なさけ ほか)
2 感じる(ののしる;ささめゆき;そそっかしい ほか)
3 生きる(はらい・祓;わざわい;さだめ ほか)
4 とらえる(ある;ない;かんがえる ほか)

著者等紹介

大野晋[オオノススム]
1919(大正8)年、東京深川生れ。東京大学文学部国文学科卒。学習院大学名誉教授。「日本とは何か」という問題意識から古代日本語の研究を始め、上代特殊仮名遣・万葉集・古事記・日本書紀などを研究し「日本語はどこから来たか」を追究
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイキ

3
「『源氏物語』には、“なさけ”という言葉は百回以上も使われている。しかしこれは、肉親の間の愛情を示すには一度も使われていない。[略]その二人は当然心の底に生物的な憎しみと嫌悪を抱き合っている。それを抑えて、互いにうわべの思いやりを見せあう。そうしたうわべの思いやりすら交わすことのできない女たちの中で、紫の上と明石の上とが、こころよげに付き合いをする。それが立派だと『源氏物語』ではしきりにほめる。つまり、“なさけ”は、そうした心からの情愛ではない、よそながらの心づかいを示す何かである。」〈Ⅰ くむ〉2018/04/20

さきん

3
日本語の年輪の続編である。日本語の年輪と同じくらい相も変わらずおもしろい。2015/07/08

いちはじめ

0
大野晋らしい平易ながらも説得力のある文章2002/07/28

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