出版社内容情報
関東各地の自動販売機から、血のついた五千円札が相次いで発見された。同じ頃、増水した川で原発取材をしてきたジャーナリストが死亡する。事故なのか、他殺なのか……フリーライターの木部美智子が取材を進めると、二つの事件に思わぬつながりが見えてくる。その先に待ち受けていたのは――忘れられた過去と幾層にも重なった謎を解きほぐし、百年に及ぶ人間の業を描いたシリーズ最高傑作。
【目次】
内容説明
関東各地の自動販売機から、血のついた五千円札が相次いで発見された。同じ頃、増水した川で原発取材をしてきたジャーナリストが死亡する。事故なのか、他殺なのか…フリーライターの木部美智子が取材を進めると、二つの事件に思わぬつながりが見えてくる。その先に待ち受けていたのは―忘れられた過去と幾層にも重なった謎を解きほぐし、百年に及ぶ人間の業を描いたシリーズ最高傑作。
著者等紹介
望月諒子[モチヅキリョウコ]
愛媛県生れ。2001(平成13)年、『神の手』(電子書籍)でデビュー。’11年『大絵画展』で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんけんだ
16
雑誌記者「木部美智子」シリーズ第3段。1作目のドラマの吉岡里帆を思い浮かべながら読みました。閉ざされた集落の人達の三代に渡る壮大な事件でした。素晴らしい作品です!2025/11/19
きゃる
10
終盤の20ページでやっと明かされていく事件の真相。壮大すぎて、何処に落ち着くのか全く分からないままに登場人物は増えていき、誰と誰が繋がるのか、満州時代まで話は遡り、事件の行方より、そちらの方がかつて祖父が語った話と重なる部分もあって、興味深く読めたりして。というか、純粋にそちらの物語を書いて欲しい思いがしたくらい。死は等しく訪れるけれど、異国で野垂れ死にと、国葬では大分違うのではないかと、私は思う2026/03/06
fseigojp
8
満州開拓団の過酷な帰国事情がよくわかった2026/04/25
coldsurgeon
8
木部美智子シリーズ第6作。事実を丹念に追い続けるフリーライター木部美智子にとって、今回の物語は、絡み合った地下茎を丁寧に解くような旅であった。複雑に絡み合う人間模様の奥から第二次世界大戦終戦直後の満洲での戦禍の凄絶で哀しい記憶が生み出した事件群が描き出された。人は自分が理解するのに都合のいい事実を切り貼りして物語を作るけれど、切り捨てられた事実にも、同じだけの価値と背景があることを、気づかされたのだ。2025/10/22
沙織
6
木部美智子シリーズ。男は血の付いた5千円札を大量に所持しフェリーに乗った。25年後、東京で血が付いた旧5千円札が発見された。ほぼ同時に美智子の知人のライターが不可解な死を遂げる。若手弁護士を訪ねてきた男は血の付いた5千円札を持っており息子が盗んだと訴える。その後男は死亡。ヒントは宇和島の集落にあるとにらんだ美智子は取材に向かう。満州に渡った人々の戦後記が言葉を失った。こんな恐ろしい出来事を何故繰り返そうとするのか。戦争で亡くなったら英雄なんて大嘘。戦争反対、絶対戦争反対、戦争も武器も武力も猛反対。2026/04/30
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