出版社内容情報
大阪で相次いだ猟奇殺人。被害者はいずれも男性で、ホテルで血まみれになり死んでいた。フリーのルポライター木部美智子は、警察に先んじて「謎の女」の存在に気づく。綿密な取材を続け、女の自宅へと迫る美智子。だが、そこでは信じられない光景が待ち受けていた。そして、さらなる殺人が発生し……事件の背景に隠された衝撃の真実とは!? 承認欲求、毒親、嫉妬など、心の闇を描く傑作長編。
内容説明
大阪で相次いだ猟奇殺人。被害者はいずれも男性で、ホテルで血まみれになり死んでいた。フリーのルポライター木部美智子は、警察に先んじて「謎の女」の存在に気がつく。綿密な取材を続け女の自宅へと迫る美智子。だが、そこでは信じられない光景が待ち受けていた。そして、さらなる殺人が発生し…事件の背景に隠された衝撃の真実とは!?承認欲求、毒親、嫉妬など心の闇を描く傑作長編。
著者等紹介
望月諒子[モチズキリョウコ]
愛媛県生れ。2001(平成13)年、『神の手』(電子書籍)でデビュー。’11年『大絵画展』で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
137
【再読】あぁ‥既視感がある。あぁ‥又してもやってしまった。しかも今回はタイトルもまんまなのに。くぅ‥出版社が替わってる。最後まで読んで自分に「喝!」だ。望月さんのは体力消耗するのになぁ。『満たされることのない飢餓感』それでもやっぱり雪枝の15年は長いよね。再読しても15年は長いと感じた次第。それにしても私、もっと早くに気づけよ(泣) 2023/02/22
スエ
136
「被害者は男性性器を切り取られていたんです」げっ?!ฅ(º ロ º ฅ)この前レビューした「孤蝶の城」とシンクロ!!まさかの「サオ」繋がりでしたとさッ🤣文庫新刊コーナーでね。面白そお〜♡と思って購入しましたが、何たる偶然。嗚呼、心はモロッコへ…。わが身世にふる「サオ」はせましに 〜群馬の小野小町より〜 さあ、本編っ❢ 恨みはらさでおくべきか(魔太郎)15年は長かった…。怨念は積もり積もってぐ〜らぐら。つぐない、あがない、そら、崩壊!生きることには貪欲に、幕切れはあざやかに。「正義」とは何か?を問う一冊。2023/01/11
H!deking
79
おー、良いですね。木部美智子シリーズ全部読んだ訳ではないけど今のところ一番面白かったです!倒叙ミステリーと思わせつつ二転三転する構成が上手いですね。ドラマ化するならこっちの方がよかったのでは?笑 2023/07/30
JKD
76
関西で起こった複数の猟期殺人事件。事件の真相を調べて行くジャーナリスト木部美智子に関わる新聞記者、そして警察。立場の違いと混乱する業界内での情報戦が興味を引く。各々の事件に各々の事情があり、闇だらけ。あぁでもないこうでもないが延々続き、謎が絡まり過ぎて真実が何か分からなくなるが、後半でようやく収束に向かう。木部美智子の持つ鋭い感度、文学的な想像を排除し事実のみを追求する姿勢が何とも頼もしい。残虐なシーンはあるけど最後は何だか切なかったです。2022/11/30
ごみごみ
73
著者初読み。今月新刊が出るとの情報から、シリーズ物であることを知り読んでみた。こちらはシリーズ第2弾だが、話は独立してるので問題はない。プロローグから引き込まれ、端的な文章でサラッと読めるかと思いきや、次々と起こる猟奇的な事件(グロあり)に翻弄され、怪しい人物は分かってるのに真相にたどり着けないジレンマ。よく練られた作品だとは思うけど、ちょっと長く感じてしまい、疲労感がハンパない。「蟻の棲み家」も読んでみようかな。2023/02/03