出版社内容情報
ドーナツ屋で働きながら創作活動を続ける32歳・漫画家志望のナツコ。モヤモヤすることも、ふと立ち止まって考えたくなることも、誰かにとっては些細な日常も、どれも大切な「いま」。だからナツコは漫画に描き続けていく。一度きりの人生の、その美しさを信じているから――。大切なものを手放さないで生きていくナツコの生き方が深い共感を呼ぶ、第28回手塚治虫文化賞短編賞受賞の感動作。
【目次】
内容説明
ドーナツ屋で働きながら創作活動を続ける32歳・漫画家志望のナツコ。モヤモヤすることも、ふと立ち止まって考えたくなることも、誰かにとっては些細な日常も、どれも大切な「いま」。だからナツコは今夜もひとり漫画を描く。一度きりの人生の、その美しさを信じているから―。大切なものを手放さないで生きていくナツコの生き方が深い共感を呼ぶ第28回手塚治虫文化賞短編賞受賞の感動作。
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969(昭和44)年大阪生れ。イラストレーター。2024(令和6)年、『ツユクサナツコの一生』で手塚治虫文化賞短編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
85
老いた父親と暮らし、ドーナツ屋で働いているナツコが主人公の物語です。面白い構成になっていて、ナツコの日々の生活が漫画で描かれ、さらに作中で彼女が描く漫画も載っています。ナツコの生活はコロナの頃の話で、マスクやワクチンなどが出てきて、重苦しい面もあるのですが、益田さん独特のユーモアがそれを和らげています。ナツコが描く漫画は、創作と現実の関係を考えさせます。最後まで読むと、題の意味が胸にじーんと染み渡ります。やや冴えない人物として描かれていた父親が、最後の章でぽつりと漏らす言葉が感動的で、涙がこぼれました。2026/04/27
ぼっちゃん
49
【第28回手塚治虫文学賞短編賞受賞作】ドーナツ屋で働きながら漫画を描き続ける主人公とした、益田ミリさんらしいコロナ禍の日常と思い読んでいたら違った。何故描くのか、家族への思いがなどが詰まった作品で、その中でも「理由」が良かった。【サイン本】2026/05/05
小説を最初に書いた人にありがとう
42
切ない2026/06/07
小太郎
35
本屋の平積みで見て、益田さん手塚治虫文化賞取ったんだと購入。「すーちゃん」や「僕の姉ちゃん」など好きな作家さんです。ドーナツ店で働きながらマンガを書いているツユクサナツコが主人公。彼女の些細な日常生活が何時ものように語られています。コロナ禍での生活がちょっと懐かしかったりして。ただ構造はメタフィクション、書いてるマンガが作中の中に出てきていつもとは少し違うな~と読んでいたんですが。第17話の「アイスクリーム」からはまさかの展開。読み終わり、すぐに再読すると見事な伏線の回収に吃驚。やられました!★4.52026/05/09
aloha0307
22
手塚治虫文化賞短編賞を受賞🍀著者史上最長編の本作 露草のように儚い人生...こんなにも内省的なミリさんをまったく予想していませんでした。全20話の本編には、ナツコの日常と対比させるかたちで、彼女が描いている漫画「おはぎ屋 春子」という二つの物語が同時並行されているのです。「期待もせんと絶望もせんと、それでも人は生きていける」ー新潮社の紹介文にある言葉が胸に去来...本作を読み終わるとき、読者はきっと心があったかくなるはずです♨2026/07/29




