新潮文庫<br> ルポ川崎

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新潮文庫
ルポ川崎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101028415
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

工業都市・川崎。過酷な住環境の中をヤクザが闊歩し、貧困が連鎖するこの街で、陰惨な中一殺害事件やドヤ街での火災、ヘイト・デモといった暗い事件が続くのは偶然ではない。しかし、熱狂を呼ぶスターとして巣立っていく若者もいる。ここは地獄か、夢の叶う街かーー。負の連鎖を断ち切ろうとする人々の声に耳を傾け、日本の未来の縮図とも言える都市の姿を活写した刺激的ルポルタージュ!

内容説明

工業都市・川崎。過酷な住環境の中をヤクザが闊歩し、貧困が連鎖するこの街で、陰惨な中一殺害事件やドヤ街での火災、ヘイト・デモといった暗い事件が続くのは偶然ではない。しかし、熱狂を呼ぶスターとして巣立っていく若者もいる。ここは地獄か、夢の叶う街か―。負の連鎖を断ち切ろうとする人々の声に耳を傾け、日本の未来の縮図とも言える都市の姿を活写した刺激的ルポルタージュ!

目次

ディストピア・川崎サウスサイド―中一殺害事件
不良少年が生きる“地元”という監獄―BAD HOP
多文化地区の、路上の日常と闘いと祭り―ヘイト・デモ、「日本のまつり」
“流れ者”の街で交差する絶望と希望―C.R.A.C.KAWASAKI、桜本フェス
路上の闇に消えた“高校生RAP選手”―LIL MAN(ttwp)
不況の街を彩る工場地帯のレイヴ・パーティ―DK SOUND
スケーターの滑走が描くもうひとつの世界―ゴールドフィッシュ
INTERLUDE―川崎、あるいは対岸のリアリティ
ハスラーという生き方、ラッパーというあり方―A‐THUG
川崎南北戦争を乗り越えた男たちのヒップホップ―FLY BOY RECORDS
在日コリアン・ラッパー、川崎に帰還す―FUNI(KP/MEWTANT HOMOSAPIENCE)
負の連鎖でもがく女たちの明日―競輪狂いが叫ぶ老いゆく街の歌―友川カズキ
困窮した子を救う多文化地区の避難所―ふれあい館
トップ・ダンサーが受け継ぐ母の想い―STUDIO.S.W.A.G.
双子の不良が体現する川崎の痛みと未来―2WIN(T‐Pablow、YZERR)

著者等紹介

磯部涼[イソベリョウ]
1978(昭和53)年生れ。音楽ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

72
マスコミはあまりにもこの界隈を「ないもの」として扱ってきたように思う。貧困や犯罪、ヘイトデモなどが細々と報じられるようになったのはごく最近だが、かなり以前から存在した「現実」なのだということを、あまりにも見ないようにしてきた。だからといって何ができるのかは、アンダーグラウンドすぎて私にもよくわからない。ただ取材した方々がおっしゃるところの「地獄」は思っていたよりも「普通」に暮らしている人たちの暮らしと紙一重なのかもしれない。2021/05/22

ナミのママ

64
中一殺人事件、簡易宿泊所の火災、老人ホーム転落死事件が続いた当時の川崎。事件そのものより背景の暗さがとりただされた街。…10代を川崎で暮らしたが、ここにとりあげられる南部ではなく北部だった。当時、南部には行くな、南武線は利用するな、と言われていた。別世界のような人を多く見かけ、それは大人だけでなく、同年代の10代もだった。この作品を読み、変わってないんじゃないか?というのが素直な感想だ。それは見ないふりをしてきたからか、世代間連鎖なのか。ルポは面白かったが、今の自分には実感がわかない。2021/05/22

hatayan

46
2015年に中学生殺害事件の起きた川崎市の臨海工業地帯でひしめき合うように生きる人々をルポ。川崎在住をアイデンティティにラップで身を起こす元不良少年、多文化が共存する社会でヘイトスピーチに立ち向かう在日コリアン、競輪場に通いながらドヤ街で暮らす高齢者など。著者が音楽ライターのためラップやヒップホップに紙幅。東南アジアから出稼ぎで来た女性が日本で苛酷な環境に晒される実態をルポした『じゃぱゆきさん(山谷哲夫著)』の子どもたちのその後を描いているようにも思えました。都市のリアルを生々しく切り取った一冊です。2021/05/05

雲をみるひと

25
主にBAD HOPのメンバーの生い立ちや育った環境などがテーマ。当該テーマなので、取り上げられているのがあくまで川崎の一面だとしても題名にさほど違和感はない。しかしながら、この題名にしたことで川崎で発生した事件や川崎出身の他のアーティストも取り上げて、関連付ける方向性の作品になってしまったとしたら少し残念。正直強引な論法に思える箇所も多々ある。2023/02/26

秋 眉雄

23
『川崎って罪深い街なんで、聖書がよく合うんですけど、それ以上にラップが合う。ナズや2パックの訳詞を読んだときに、国も世代も違うのに置かれている状況とか考えてることが同じで、しかも、表現がカッコいいことに感動したんです。』町の成り立ち、歴史や立地って現状の背景をダイレクトに映し出しますね。ある意味、正しい「地元若手の有志たちによる地域の特性・特色を活かした町づくり」みたいなものを感じました。2021/12/14

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