新潮文庫<br> 「日本の伝統」の正体

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新潮文庫
「日本の伝統」の正体

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101024813
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0195

内容説明

その伝統、本当に昔からあった?お正月の定番「初詣」も「重箱おせち」も、実は私鉄や百貨店のキャンペーンから生まれた新しい文化。喪服は黒、土下座が謝罪のポーズになったのも実はごく最近。行事・風習・食生活…日常のいたるところに潜む、一見それらしい“昔からのしきたり”や“和の心”の裏側には、面白エピソードが盛りだくさん。楽しく学べるベストセラーに大幅増補。待望の文庫化。

目次

第1章 季節にすり寄る「伝統」
第2章 家庭の中の「伝統」
第3章 「江戸っぽい」と「京都マジック」
第4章 「国」が先か?「伝統」が先か?
第5章 「神社仏閣」と「祭り」と「郷土芸能」
第6章 「外国」が「伝統」を創る

著者等紹介

藤井青銅[フジイセイドウ]
作家・脚本家・放送作家。第1回「星新一ショートショートコンテスト」入選。放送作家としては、伊集院光やウッチャンナンチャン、いっこく堂、オードリー(オードリーのオールナイトニッポン)などの番組構成に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

95
伝統とかしきたりというものが嫌いである。それは破壊すべきものである。なので期待して読んだ。が、余りに多岐にわたる内容のため、話題があちこちに飛び集中して読み進められない。更に己の伝統嫌いが祟って、そんな伝統知らんがなというものもあり、飛ばし読みになってしまった。白菜が意外に新しい野菜であるとか、マトリョーシカのルーツは実は日本、みたいのが記憶に残った。夫婦同姓の歴史は浅い。そうだ昔は苗字なかったんだから当たり前か。大方の悪しき伝統製造機は明治政府。まあ無理もない。2022/09/18

1959のコールマン

79
☆5。「伝統」検証本。「伝統のウソ」→https://bookmeter.com/books/17034847 とは違い、こちらの文章は柔らかめ。帯に「知れば知るほど面白い!日常に潜む伝統の『?』や『!』を100%楽しむ本」と書かれているように、話のネタ本として出版されたもののようだ。「伝統のウソ」とダブる事柄も多いのだが、こちらはことわざも入っていてバラエティに富んでいる。とはいえ、単なる軽い本では無い。まえがきと、あとがきの内容は深い。この部分だけは買うつもりが無い人も、立ち読みでもいいから読むべし。2021/04/02

へくとぱすかる

71
古くからあると思い込んでいる「伝統」の中に、実は新しいものがある! 単なる権威づけを越えて、他人をコントロールする手段に使われる場合もあるから、そこは要注意だろう。よく事情を知らないのに、自分の知識の範囲にないから、はるかな昔からあるような気がしてしまう、というのは人情だが、それこそよく調べてからにしないと、とんだ恥をかくことになりかねない。「椿井文書」のように、歴史を創作・偽作されることもある。「昔からそうだ」という種類の決めつけは、眉にツバをつけて聞いておく必要がありそうだ。類本もあるから研究したい。2022/10/06

がらくたどん

45
かわいい表紙で文庫版登場♪「伝統」で箔付けした諸々の正体いかにのオモシロ豆知識。内容的にはこの表紙がすごく似合うと思う。「伝統だから」で思考停止するのは楽だし皆で乗っかる楽しみも大きいが本気で道徳や政治の文脈で言われるとさすがに野暮だねとしみじみ肯ける本。わざわざ「日本の伝統」強化月間の新年に向けて読み始めたのはただただ「重箱おせちなんてさ」と準備をサボる言い訳。「箱根」は見ます!伝統の長さグラフが面白い。明治の政財界がどれだけ気張ったかわかる。敬意も表す。でも現役政財界が「古来」とか言うのは違わないか?2021/12/27

Nobu A

30
HONZ推薦本。藤井青銅著書初読。「日本人は皆やっているよ」と同じく「古くからの日本の伝統だから」に日本人は滅法弱い。と日本人を一括りにしたり物事を一般化したりするのは良くないけど、雑学を楽しめる本著。近年「選択的夫婦別姓制度」に関する議論が活発だが、江戸時代は苗字すら持っていない人が大多数。明治時代は夫婦別姓だったとか。ドラマ「半沢直樹」で有名な「土下座」も本来謝罪ではなく最大級の恭順や畏敬を意味したとか等々。正に目から鱗(←これも日本ではなく新約聖書出典)!興味深く読了。思考停止に気を付けるべし。2023/05/02

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