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新潮文庫
妖怪と歩く―ドキュメント・水木しげる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 413p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101022161
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0123

内容説明

「人生の面白さは65歳を過ぎてからわかるようになった」。遅咲きの漫画家は語る。窮亡生活を経て40歳を過ぎて世に出た後、いまや並ぶ者のない、幅広い人気を得た水木しげる。水木を妖怪の世界に導いた“のんのんばあ”の出自、戦地ラバウルでの死と隣り合わせの体験、人生を謳歌したゲーテへの敬愛、手塚治虫との知られざるエピソード。正体不明の巨匠の素顔に迫る決定版評伝。

目次

第1章 正体不明の人
第2章 妻と娘と別荘と
第3章 アメリカの霊文化を訪ねる旅
第4章 戦争体験の夏
第5章 交錯する群像
第6章 さらなる探索

著者等紹介

足立倫行[アダチノリユキ]
1948(昭和23)年、鳥取県境港市生れ。ノンフィクション作家。早稲田大学政経学部中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

名言紹介屋ぼんぷ

13
「私と手塚治虫の違いは、 生活を楽しむってことじゃないですかね? 仕事がこれ以上増えちゃいかんのです。 こういう時間がなくなりますからね。 ……マンガを描きながら死んでゆく、 なんて大嫌いです。」2023/03/06

kokada_jnet

6
10年ぶりぐらいに再読。水木しげるには多数の自伝的著作が存在するのだが。足立は、水木に密着取材し、また非常に多数の関係者に、本音インタビューを敢行。自伝やエッセイに描かれていた従来の「水木しげる」像を、大きく補正した傑作評伝となった。「水木先生は本当は冷酷な人」という、「籠目舎」伊藤徹の呟きが忘れがたい。2010/06/02

散歩いぬ

5
「のんのんばあとオレ」に始まる自伝、家族による水木しげる像については読んできたが、利害関係のない人(たぶん)が書いたここまで長い読み物は初めて。実に多くのインタビューを録っている。アメリカ、パプアニューギニアへの同行取材に加え、水木デビュー当時の漫画界・ラバウルでの戦況・戦後の傷痍軍人会についての補足が充実しており、相当数の資料を読み込んだであろう著者の生真面目さが伺える実直な本。だから面白い。つづく2012/05/31

てら

4
水木しげるについてのノンフィクションはおそらく10冊以上は読んだと思うが、これはもっとも本人に肉薄した一冊と言える。まだ生きている人間の評伝は難しいが、かなり高いレベルで成功している。対象への距離感の見事さと、幅広くとらえながら散らかっていない絶妙なバランス。読むことが出来て良かった。2015/01/18

tekka

3
「そう、軍医は多少人間らしいんです、多少。他は人間じゃないですよ。何考えてるかはわからないです。しょっちゅう働かせるわけですからね。意味もなく働かせる!」2022/07/25

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