新潮文庫<br> 異人たちとの夏

個数:
電子版価格
¥605
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

新潮文庫
異人たちとの夏

  • 山田 太一【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(1991/11発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 10pt
  • ウェブストアに11冊在庫がございます。(2025年04月30日 20時03分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784101018164
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

あの夏、たしかに私は出逢ったのだ。懐かしい父母との団欒、心安らぐ愛の暮らしに――。感動と戦慄の都会派ファンタジー長編。

内容説明

妻子と別れ、孤独な日々を送るシナリオ・ライターは、幼い頃死別した父母とそっくりな夫婦に出逢った。こみあげてくる懐かしさ。心安らぐ不思議な団欒。しかし、年若い恋人は「もう決して彼らと逢わないで」と懇願した…。静かすぎる都会の一夏、異界の人々との交渉を、ファンタスティックに、鬼気迫る筆で描き出す、名手山田太一の新しい小説世界。第一回山本周五郎賞受賞作品。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

180
思いの外、ステキな作品でした。今から30年以上も前に書かれた作品なので、古さは否めませんが、ステキな話はやはり永遠に色褪せないモノですね。ライターでバツイチ、48歳の主人公は幼い頃、両親と死別し、これまで独りの静かな生活を送っています。そんな彼の元にミステリアスな美女「桂(ケイ)」が表れ、さらに生き別れた両親にそっくりな二人にも出会いが訪れます。半信半疑ながらも彼らとひと夏を過ごしているうちに主人公には異変が。決してホラーではありませんが、ミステリー色も少し加わり、ファンタジーだけで終わらせない作品です。2020/11/01

buchipanda3

129
脚本家の山田太一氏による小説。前から題名が心に引っ掛かっていて、特に異人という言葉の響き。外国人の意味もあるが、この場合は得体の知れない存在なのだろう。本作はある男と異人たちとのひと夏の出来事が描かれている。淡々とした語りは余計なものを削ぎ落とした洗練されたもので、それでいて叙情性があり、気が付けば不思議な魅力のある世界観に入り込んでいた。ホラー要素もあるが、それ以上に非現実なものを受け入れたくなる人間味に心を揺さぶられた。夏を終えて男が得たものは何だろうかと考えに耽りながら、物語の残り香の余韻に浸った。2023/04/27

優希

123
第一回山本周五郎賞受賞作。面白かったです。日常ファンタジーという感じで、感動とほのかな恐怖に色づいていた作品でした。孤独な日々の中で出会った懐かしい夫婦。心安らぐ夏の日々の愛おしさが心に染み渡ります。それがまさかの展開になっていくのに引き込まれました。いつの間にかあたたかい物語がホラーへと変わっていましたが、それでもひと夏の思い出は心の中で永遠に続く心地よい時間だったと思います。2016/08/09

116
ホラーという側面もありながら、その中身は家族愛。亡くなった両親と再会するというせつなさと、昭和へのノスタルジー。父子のキャッチボールには、果たせなかった心の通い合いを感じて、こみ上げるものがあった。そして両親の愛がどれほど深くて大切だったか、捨てたものの重みと、本当の孤独とは何かを問いただしているような気がした。主人公と、1人の女性の孤独の対比は興味深かったが、背筋がゾッとするあの展開は必要だったのかなぁと正直、興醒めしてしまった。それさえなかったら、とてもしんみりできる良い作品だったと思う。 2013/10/10

naoっぴ

98
なんという切なく美しい話。事務所ばかりのマンションにひとり暮らすライターの男。離婚後の孤独の中で出逢った胸を見せない恋人、亡くなった両親との不思議な邂逅が、現実か非現実かわからぬまま、静かな語り口で描かれていく。亡くなったはずの両親との会話は愛情と安心感に溢れ、涙が出そうなほど満たされた気持ちになった。単なる幽霊話にしたくはない、おとぎ話のような物語。読み終わり本を閉じたとき、指間から文字が砂のようにするすると落ちていき、掌に人が寄せる愛情の有り難さと切なさが残ったような感じがした。2016/08/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/550369
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品