出版社内容情報
家康の側室於奈津は、鎧姿で関ヶ原の戦場に立った。将軍の女影武者・軍師として戦況を見極めつつ、「お屋形様の本気を」と鼓舞。小早川秀秋へ問い鉄砲を仕掛けさせる――。この女傑、元は商家の女番頭。持ち前の機転で家康の心を?み、物事に動じぬ良き相談相手となった。大坂冬夏の陣にも参陣し、真田信繁とも対峙。今は徳川家の菩提寺に眠る波瀾の生涯を描く。『将軍家康の女影武者』改題。
内容説明
家康の側室於奈津は、鎧姿で関ヶ原の戦場に立った。将軍の女影武者・軍師として戦況を見極めつつ、「お屋形様の本気を」と鼓舞。小早川秀秋へ問い鉄砲を仕掛けさせる―。この女傑、元は商家の女番頭。持ち前の機転で家康の心を掴み、物事に動じぬ良き相談相手となった。大坂冬夏の陣にも参陣し、真田信繁とも対峙。今は徳川家の菩提寺に眠る波瀾の生涯を描く。
著者等紹介
近衛龍春[コノエタツハル]
1964(昭和39)年生れ。大学卒業後、オートバイレースに没頭。通信会社勤務、フリーライターを経て『時空の覇王』でデビュー。丹念に史実を掘り起し、物語に仕上げる手腕が高く評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
36
面白かったです。女影武将・軍師として敵が腹の戦場に立った女性視点の歴史絵巻でした。女性ながら争いに立ち向かう姿は清々しくもあります。波乱の生涯を描いていて、引き込まれました。2023/12/24
てつ
31
これまで読んだ近衛さんの作品の中では史実を単なる列挙する表現が少なく、好きな作品です。主人公の魅力もあるのでしょうが。2023/08/31
Yuri
16
帯書きを見て衝動買い。歴史的な背景に対する知識量が乏しく さらりとした流れしか知らなかったから、少し追いついていけないところもあった。それでも歴史小説として楽しめ、それに加えて乱世を生きる一人の女性を描いた小説としても十分に楽しめた。読了後になぜかしっくりきたけど なんでだろうと思っていたが、解説を読んで 自分の抱いた感想の理由を表してもらえたかのような感覚になった。2022/01/07
Book Lover Mr.Garakuta
14
【おきな書房】【速読】:新たな視点でとらえた歴史小説。そんなん有りなんやと思うくらいに、脚色されていて、面白かった。2022/08/27
hiyu
7
参考文献もそれ相応に示されており、こういう家康像も一つの示し方だろうか。戦国時代のある種の無情さと非情さが同席する様も見られて良かったような気がする。2024/01/16