内容説明
片目、黒ひげ、さがし猫、歌い猫、そして、まねき猫―。一筋縄ではいかない猫たちは、果して野良猫共同体をつくりうるか?タレミミの率いる野良犬たち、キバをはじめとする野ネズミの群れ、じいさま蛙やふくろうのじいさま。記憶喪失のリーダー猫ヨゴロウザは、さまざまな出会いの中で、過去を確かめようと試みるが…。理想の共和国を求めて織りなす夢と冒険の一大叙事詩!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はげ太郎
1
やはり猫の冒険活劇で終わらず。マタタビジャンキー、パニック、現実からの逃避による異常行動、などなど。あまりにも暗示的なものも多く、完全に大人の読み物ですな。衝撃的な作品であった。2016/11/20
おぎゃ
0
目標に向けて前進していた上巻に比べ、めちゃくちゃなことが次々に起きて混乱する。が、その混沌が逆に戦争の悲惨さを強く印象に残す。また戦争の結果にえ?と思ったが、人間ってこうだよなということを描くためにこの結果にしたのかな。怪作だ。2019/04/20
野添真由美
0
リーダーであろうとして暴走してしまうヨゴロウザ。犬たちの襲撃で命を落とす仲間の猫。そして、心が壊れていく片目…。あの片目の最期はあんまりだ…(-_-;)…それに上下巻まで引っ張っておいて宿敵の犬たちが食中毒で自爆なんてこれもあんまりだ!!…ネズミたちはどうなったの!?…こんなにいきなりな展開しておいて、老猫になったヨゴロウザが締めくくって終わりなんてあんまりだ!!!…こんなに暗いとは思わなかった…(-_-;)2012/10/20
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