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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フミ
18
終戦直後、昭和22年の地方に住む男女6人(正義感の強い女性教師、男性医師、男女の学生4人)が、古い体質が残る女学校での「女生徒同士の嫌がらせ事件」を切っ掛けに、結ばれていく青春小説です。6人それぞれの個性付けがしっかりしていて、会話もユーモアがあって「これが終戦直後の笑いのセンスかぁ」と、感心させられたり、現代との常識感覚の違い(治療の報酬が生きたニワトリで「すき焼きにしよう」など)に驚かされたり、なかなか面白かったです。一番年下の少女(現代の中1?)「笹井和子」が愛嬌があって微笑ましかったです。2024/07/25
詠月
13
戦後まもなくの新聞小説で、明るく軽快な文章ですが、とても深い内容でした。国の為、家の為、共同体の為に生きなくてはならなかった社会体制が大きく舵を切っていく時代の話です。敗戦を機に、民主主義を掲げて個人を貫ける社会に、少しづつ慣れていく過程は感慨深いです。清濁あわせのむことの意義を垣間見た気がしました。何が実生活における民主主義であるか判断できない大多数の人を前に、民主主義を理解しているからと偉ぶる知識人を揶揄する台詞は通快でした。2013/07/24
遥かなる想い
12
むしろ 歌謡曲の方が有名だが、昭和の青春小説。 父の世代か・・清らかでよい。
たぬ
7
☆4.5 1947年朝日新聞で連載。映画は観たことないけど主題歌は大好き。原作読んでみたいなーと思ってて、いざ読んだらとても面白かった。男は愛人を囲うなりなんなり好き勝手して女は家庭に縛り付けられる/異性と歩いていただけで放校処分…。そんな古めかしい考えに堂々とNOを叩きつける主人公たちが清々しいったらない。書名の「青い山脈」と同様若者たちは眩しく、美しく、頼もしい。2020/03/26
のし
7
時代を超えて楽しむことができました。2019/06/23