新潮文庫<br> 少年

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新潮文庫
少年

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  • サイズ 文庫判/ページ数 192p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101001067
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

お前の指を、腕を、舌を、愛着した。僕はお前に恋していた――。相手は旧制中学の美しい後輩、清野少年。寄宿舎での特別な関係と青春の懊悩を、五十歳の川端は追想し書き進めていく。互いにゆるしあった胸や唇、震えるような時間、唐突に訪れた京都嵯峨の別れ。自分の心を「畸形」と思っていた著者がかけがえのない日々を綴り、人生の愛惜と寂寞が滲む。川端文学の原点に触れる知られざる名編。

内容説明

お前の指を、腕を、舌を、愛着した。僕はお前に恋していた―。相手は旧制中学の美しい後輩、清野少年。寄宿舎での特別な関係と青春の懊悩を、五十歳の川端は追想し書き進めていく。互いにゆるしあった胸や唇、震えるような時間、唐突に訪れた京都嵯峨の別れ。自分の心を「畸形」と思っていた著者がかけがえのない日々を綴り、人生の愛惜と寂寞が滲む。川端文学の原点に触れる知られざる名編。

著者等紹介

川端康成[カワバタヤスナリ]
1899(明治32)年、大阪生れ。東京帝国大学国文学科卒業。一高時代の1918(大正7)年の秋に初めて伊豆へ旅行。以降約10年間にわたり、毎年伊豆湯ケ島に長期滞在する。菊池寛の了解を得て’21年、第六次「新思潮」を発刊。新感覚派作家として独自の文学を貫いた。’68(昭和43)年ノーベル文学賞受賞。’72年4月16日、逗子の仕事部屋で自死。著書に『伊豆の踊子』『雪国』『古都』『山の音』『眠れる美女』など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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アキ

92
50歳になり、全集の刊行のための資料として中学時代の日記を読む。父は医師。2歳で死去。母は3歳で死去。7歳に祖母死去。10歳姉死去。15歳祖父死去。孤児となり16歳で茨木中学の寄宿舎に入り、清野と知り合う。同性愛というより肉体の美、容貌の美への愛なのだろう。18歳で一高に入学し東京で寮に入るが、毎年伊豆・湯ヶ島へ出かけ、踊り子に出会う。24歳で「湯ヶ島での思い出」を書き、その一部が「伊豆の踊り子」として28歳の時出版され、残りは清野との思い出である。最後に会ってから30年、清野からの手紙も含めて焼却した。2022/05/14

佐島楓

74
川端康成は作家としてのデビューが早いため、実働時間も長く、作品数が多い。主要な作品(特に小説)は読んだつもりでいたのだが、読みこぼしていたので手に取る。旧制中学時代に愛していた少年との交流を記録したもので、おそらく実話であろう。卒業後も手紙での交流があったり、少年が新興宗教の信仰を持っていたことなどは初めて知った。川端は愛するより愛されることを求めていたひとだと思っているのだが、正直言ってよくわからない。文章がつかみどころがないところがある。ただ今後も研究対象になる作家であることは間違いない。2022/04/03

藤月はな(灯れ松明の火)

61
50歳になった川端康成氏は、寄宿制時代の手紙や日記を基に回想する。それは自分を純粋に慕ってくれる後輩、清野少年への仄かな執着と思慕だった。彼との寝床での語らいは平穏で、触れ合いは「愛したい/愛されたい」という表裏一体の希求を埋めうるものだ。だが、卒業し、彼が実家の新興宗教の修行に励む様にになった途端、永遠に別たれることになる。最後に「ここに全てを書き残せたので日記や手紙などは焼却する」という思い切りの良さは最も美しい思い出を書き残せたという悔いのなさか、遠くになってしまった美しき少年時代への惜別なのか。2022/09/23

万葉語り

49
作者が50歳になって、寄宿舎時代の日記と同室だった後輩の手紙、名作伊豆の踊子の元になった湯ヶ島の想い出などの作品をそのまま引用しつつ作品にまとめ上げたもの。巻末のエッセイにある、川端文学の女性には匂いがない。には共感した。求めながらも臆病で核心に触れられない付き合い方に、登場人物の孤独を強く感じた。2023-1612023/12/14

Gotoran

40
川端康成没後50年に、新刊として刊行の本書。旧制中学の寄宿舎での美しい後輩・清野との書簡、当時の日記、学校の綴方で書いた作文をを引きながら、淡い恋を50歳の川端が追想する。川端が清野への特別な想いは思春期特有の心理的な心の動きと肉親との肉親との縁が希薄たっだ故の人恋しさにあったのではないか。思春期の肉体的欲求と恋や愛への憧憬、苛む孤独が清野への愛着となって現れたものと推察する。 清野は川端の心の拠り所であり、青春の思い出の象徴、最後に会って30年経った今でも感謝していると川端は記す。興味深く読んだ。2024/01/18

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