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出版社内容情報
その手紙が不思議に誘う・・・流麗幻想譚
著名な小説家・高村紫汞先生の書生として暮らし始めた青年・杏之介。
謎めく紫汞先生や貫禄たっぷりの猫・櫨染さんとの暮らしは
杏之介が驚くことばかり。
そんな中、先生宛に時々届く不思議な手紙を
杏之介は清書のため垣間見ることに。
先生が随筆の素材とするその手紙は、
各地で起きる不思議な出来事について知らせるもので・・・!?
「ふるぎぬや紋様帳」「うるわしの英国シリーズ」「雨柳堂夢咄」の
波津彬子が贈る、流麗なる幻想譚!
【編集担当からのおすすめ情報】
麗しく、不思議に満ちた世界観でファンを魅了している
波津彬子先生の最新作は手紙がキーとなるお話です。
小説家の紫汞(しこう)先生の元に
折々届く手紙には、各地の「不思議」が綴られています。
書生の杏之介(きょうのすけ)は
先生の随筆の素材とするために、その手紙を清書しますが、
「奈良の猫坂」「弘前の幽霊掛軸」「加賀の天狗伝説」などなど、
記された謎めいた内容に驚くばかり・・・。
読者の皆様も杏之介と一緒に、不思議な世界に誘われてみてください。
クールで麗しい紫汞(しこう)先生や、
秘密のありそうな猫・櫨染(ろぜん)さんにもぜひご注目を!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
52
時代は明治末から大正辺り。趣のある元武家屋敷に一人住まいの謎めいた小説家・高村紫汞の家で住み込みの書生になることが叶った深山杏之介。同居猫は貫禄たっぷりのふくよかな櫨染さん。櫨染さんはこの辺りの顔役なので猫のお客人が多く、縁側に二匹並んで肉球会議をしているぽっちゃりとした猫背がたまらない!どうも人語を操れるようなので今後の展開も楽しみ。先生の所には時折差出人不明の書簡が送られてきており、その書簡の怪異譚を元に随筆の連載を始める。(⇒)2023/10/10
ぐうぐう
31
タイトルが示すように、手紙をモチーフにした波津彬子の新作。謎が柔らかく、そしてこちらの想像の余地を残す余白が、とても心地いい。また、東京にいながら旅漫画としても楽しめる趣向が巧みだ。高村紫汞の元に届く差出人不明の手紙の主の正体は、なんとなく推測できるが、当たっていてもハズレていても、この漫画の評価に揺るぎはないはずだ。それほどに『あらあらかしこ』は面白い。2023/10/15
いぼいのしし
28
大正時代?小説家とその家に住み込んでいる書生の話。定期的に届く差出人不明の手紙に綴られた旅先で聞いた不思議な民話や逸話が面白い。独特の雰囲気が好み。次巻も読みたい。2024/06/16
しましまこ
18
嬉しい新シリーズは明治末から大正あたり、天狗も妖怪も幽霊だってちゃんといた時代。小説家の先生と訳あり書生さん+ステキに大きな猫さまのちょっぴり不思議な日常。次巻も楽しみ! 2023/10/13
そのじつ
17
雨柳堂のようにすこし不思議なお話が毎話紹介されるのだけど、郷土史に記録されている昔話のような趣があって凄く好み。明治期の小説家と書生が主要人物なのもいい雰囲気。書生に突進してくる丸い猫・櫨染さんがまたいい。浅草が舞台の今戸焼の猫の話が良かったし、猫の置物の絵がとても好き。とにかくいろいろツボったシリーズ。続きも楽しみにしています。2023/11/13