出版社内容情報
押見修造に、幻滅せよ。
『惡の華』『血の轍』の鬼才、戦慄の回顧録。
これは、兄弟の話なのか。
それとも、漫画に生かされた、ある男の自省なのか。
己の本性を抉り抜く、容赦ない回顧。
その先に待つのは――
【編集担当からのおすすめ情報】
累計280万部のヒットを記録した、”ママ”という毒に侵された息子の人生を描いた『血の轍』。
次に押見修造氏が描いたのは、今まで一度も描いたことのない「弟」と、「ぼく」の話でした。
「作家とは、ここまで描かないといけないのか?」という慄れを抱いた回顧録、ご一読いただけると幸いです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
水槽
6
押見修造という人は、この作品を描く事で何を私達に示したいのだろうか。もしかすると、自身の回顧録を漫画として描きたいだけなのかもしれない。読者によっては自己満足に捉えるかもしれない。ここで読む事を止めるかもしれない。けれど、自分は続きが読みたいと思った。押見修造という人を知りたいと思った。でも、それは覚悟がいる。それぐらい、ここに描かれている回顧は、重い。2025/07/01
s_s
5
『惡の華』以来となる、久々の押見修造作品。やはり皮膚の薄い所、もしくは塞がりかけていた傷口を抉り取るような、息苦しい痛みと生々しさがある。今作は「回顧録」という体で描かれ、転換点となる十五歳を抜け出した「兄」の視点から、十五歳に閉じ込められた「弟」を内省的な姿勢で描く。安易に共感を示すことが出来ないような、鬱々とした展開が続くのだが、不思議と読めてしまう。「身代わり」にしたことを許容されたいのか、断罪されたいのか、シリーズとしての着地点は全く予想できないが、続きが気になる。ただ、気分が沈むほどに重い作品。2025/10/06
青流星☆
4
キツイ、、、ヘビィな精神世界が描かれてて、読んでてしんどいな(;_;)でも、陰キャな私には共感😮続き読みたい☆2025/09/25
r@現実逃避やめられない
3
★★★★☆2025/10/01
オジャオジャ
3
押見修造作品で過去一で赤裸々で切実な気合いの入ったマンガやなと。いつにも増して鬱々として殺伐として逃げ場の無い悔恨と恨みの渦の最中で自分自身を傷付けるように切り売りしてマンガを描いているような気がして鳥肌が立つ。作品としてはめちゃくちゃ面白いがまるで作者の遺書のようなマンガに感じられたのでこのマンガを描き終えたら押見さんマンガ家を引退してしまうんじゃないか?と勝手に心配になってしまう。2025/08/13




