出版社内容情報
押見修造に、幻滅せよ。
『惡の華』『血の轍』の鬼才、戦慄の回顧録。
これは、兄弟の話なのか。
それとも、漫画に生かされた、ある男の自省なのか。
己の本性を抉り抜く、容赦ない回顧。
その先に待つのは――
【編集担当からのおすすめ情報】
累計280万部のヒットを記録した、”ママ”という毒に侵された息子の人生を描いた『血の轍』。
次に押見修造氏が描いたのは、今まで一度も描いたことのない「弟」と、「ぼく」の話でした。
「作家とは、ここまで描かないといけないのか?」という慄れを抱いた回顧録、ご一読いただけると幸いです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
水槽
5
押見修造という人は、この作品を描く事で何を私達に示したいのだろうか。もしかすると、自身の回顧録を漫画として描きたいだけなのかもしれない。読者によっては自己満足に捉えるかもしれない。ここで読む事を止めるかもしれない。けれど、自分は続きが読みたいと思った。押見修造という人を知りたいと思った。でも、それは覚悟がいる。それぐらい、ここに描かれている回顧は、重い。2025/07/01
yom
2
私小説のような自伝的要素が強い作品。過去作品のモチーフは作者の経験に基づいたものが多かったとよく分かる。特に『血の轍』はかなり押見さん自身の話だったんだな。この作品はさらにフィクションの要素を削いだ回顧録。弟との関係に焦点があたるらしく、何やら悔恨の気配がぷんぷんする。2025/06/01
靴岡シューズぉ
0
★★★★- 個人的な押見修造作品一作目…。絶対ミスりましたね。押見修造作品の他のタイトルとあらすじはなんとなく知ってるんだけども、本作はそれらも通じた自伝を描いてるってかんじなんだろうなと。 自分を見失って、キツい、つらいを越えたそんなものじゃないぐちゃぐちゃを味わうとと人は死んだも同然になってしまう。近年量産されてるチープな復讐物の最初とかとはレベルが違ってて、その鬱さがひしひしと伝わってくるのは作者の実体験と、このタッチと表現の仕方なんだろうと思った。震える。過去作も読まなきゃだね。2025/07/06
go
0
なんか昔を思い出したなー。いつの間にか抜け出してた2025/06/27