出版社内容情報
誰もが、“王の死”を待つ世界で。
1546年――
肥大化した身体と、亡き父と兄の幻影に苦しめられ、
誰にも理解されぬ孤独と不安に喘ぐ国王、ヘンリー8世。
「王妃キャサリン・パーに不貞の疑いあり」
政権奪取を狙う保守派層は、そんな王の心に付け入ろうと、
虚偽の注進に及ぶ。
王家の家族再生を叶えた、罪なきキャサリン・パーの運命は。
“来るべき日”に備え、自らを鼓舞する王子エドワードは。
そして、ある夜、
王として生きる者の孤独を誰より理解する“二人”が
抱えることとなった秘密とは――
歴史が音を立てて動く、激震の第8集!!
【編集担当からのおすすめ情報】
かの有名なイングランド王・ヘンリー8世は名君か暴君か。
「世界史の教科書で知ったヘンリー8世」、
「王妃を次々と替えたで有名なヘンリー8世」、
……様々なイメージの中に存在する“確かに実在した、ひとりの男”。
本作の中でも、読む者に様々な感情を呼び起こさせた彼が、
遂に終わりの時を迎えます。
その人生の意味を、判定するのは誰なのか。
これは、いつの世も共通する“如何にして生きるか”の物語です。
歴史ファンはもちろん、今を懸命に生きるすべての読者に捧げます。ぜひご注目ください!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
33
面白かった!巨星(巨体)、堕つーあるいは、道化退場、でしょうか。現在においても悪名高き王・ヘンリー8世。このマンガで、彼は道に迷った哀れな少年として描かれることがあります。ゾッとしながらも、妻の流産に怯え傷つきながら嫡男にこだわり続けることで静かに狂っていった男を憎み切ることができませんでした。「俺は一生懸命やったんだ!」と泣き叫ぶ少年の彼を見ながら、現代の世界状況を思いました。…男を凌駕する女の父として、ずっと記憶され続けることになるのよ、アナタ。…スナックにいよいよ余、君臨♪2025/04/18
ミキ
21
ヘンリー8世が亡くなって状況が変わった。エリザベスはこれからどうなるのか楽しみ。2025/01/30
kazmimagica
17
ヘンパチ、ようやくあちらの世界へ。ある意味、巻末のおまけコーナーが楽しみだった本巻。本編ともども良かった。2025/02/01
りー
15
ぞぞぞぞぞ。本当の恐怖はここから始まるんだよなぁ…。2025/02/03
毎日が日曜日
14
★★★★2025/02/02