出版社内容情報
あなたの大切な人の老後は大丈夫ですか?
「あなたの大切な人の老後は大丈夫ですか?」現代日本において、介護や後見人の問題など、親の、また自身の老後の事を考えるのは必須の課題です。例えば成年後見人制度。国が作った制度が人と人を引き裂いていくこともあります。本作は高齢化社会に潜む闇に斬り込んだクライムサスペンスです。
交通事故で脳出血になり、失語症になった主人公れむの養父・耕三。
父親の財産を狙う姉たちは後見人である弁護士吉村と結託し、耕三をヴィラサントスという老人ホームに拉致します。その老人ホームがかなり悪辣な経営をしており…!?
実力派作家・山本おさむ氏がたくさんの取材を元に、
精緻に物語を紡ぎ上げました。
ぜひご一読ください。
【編集担当からのおすすめ情報】
綿密な取材に基づいた山本漫画を
ぜひご堪能ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
23
高齢者を喰い物にする者達。そこには成年後見人制度、あるいは介護保険制度の不備がある。その不備を悪用することで利益を生もうとするのだ。読んでいて決して気持ちの良い漫画ではない。しかし、その気持ち悪さは普段そのような問題から目を背けてしまっている私達の後ろめたさに直結している。山本おさむは、社会的な問題を厳しく炙り出しながら、謎を追い、悪事を暴いていくエンタメ要素を積極的に導入することで、本作を多くの読者へ届けようとしている。そんな心意気にも胸打たれるのだ。2025/01/19
kenitirokikuti
7
第1巻はプロローグが長かったのでちと物語の本筋を誤認してしまった。基盤は私立探偵小説タイプであった。社会福祉系のヤクザがらみのお話は胸糞悪くて消耗しちゃう。私は介護系の困難には遭遇してはいないのだが、そのかわり癌関係が来てきた。すぐ死ぬのも死に損なうのも大変だ2025/01/09
メモ帳
1
地面士側は、以前に偽印鑑や他人名義口座に加え、ホームレスに住民票と銀行口座を作らせる裏技で資金を集めていた。一方、悪徳老人ホーム側は施設を乗っ取り、ケアマネ買収で「入居1人=売上100万円超」を荒稼ぎしていた。2025/06/09