出版社内容情報
「天才・原田正次」編、完結!
二人の天才、激突ーー!!
新生『麺窟王』開店に向けて
着々と準備が進む中、
芹沢が原田に叩きつけた「ある提案」。
因縁に満ちた二人の激突に色めき立つ一同だが、
思いがけない事態が起こり…!?
芹沢の「介錯」の真意とは?
そして原田の復活劇の顛末は?
理想と現実の狭間で進む道を異にした
かつての同志、その因縁に終止符が打たれる!
シリーズ屈指の名作「天才・原田正次」編、完結!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
39
【新しい局面を切り開いていくのは、何もかも分かったつもりの年寄りじゃなく、わずかの可能性でも果敢に挑戦出来る若者だ】「天才・原田正次」編、完結! 原田の述懐。「毎日毎日ルーティンワークで同じラーメンを作って小金を稼いでいるラーメン屋を、つまんねえ連中だと軽蔑してきたが…今の俺は…/客がうまそうに食ってる顔を見るのが嬉しく仕方ねえ…/これまでさんざん天才なんだと持ち上げられ、無頼と反俗を気取ってきたが…結局のところ、俺もただの凡人で俗物だったようだ…」と。それに対して、芹沢は「ただのラーメン屋だ」と―― ⇒2025/03/29
毎日が日曜日
13
★★★+ 才能は生もの丁寧に扱わないと。生姜焼きラーメンが美味しそうだった。2024/09/02
みやしん
10
才能は枯渇しても技術は腐らず。正論パンチなんて生易しいものじゃない乱打に、夢あった中高年には目頭が熱くなること必至。オチの顛末も気持ちいい。ラーメン屋はただのラーメン屋なんだ。2024/09/07
オザマチ
9
生姜焼きラーメンは確かに万人ウケしそう。その一方の独創性が高すぎる創作ラーメンは面白いけど、食事より芸術鑑賞みたいになりそうだもんな。2025/03/13
コリエル
7
芹沢に敵わないとすら思わせた男の現在地と、それを介錯しようとする芹沢の心情。結局前の巻で引っかかった生姜焼きラーメンが原田再生の鍵だったわけだが、凡庸さと斬新さ。才能という目に見えないものに縛られることの怖さを言語化してあって、予想通りの展開でも普通に面白いのが上手い。2024/08/30
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