出版社内容情報
伊橋の恋の行方は!?
成長した伊橋が、自分の故郷であるお店
『藤村』に戻ってからを描く原点回帰の新シリーズ“継ぎ味”。
新たな時代のうねりの中で、変わらない「伝統」と変わりゆく「今」を描きます。
11集は、あなたの心を癒やす、ヒーリング効果絶大!!
伊橋やボンさんが、人生の切なさを味わいながらも前を向く、「門出」「潮時」など雑誌で大きな反響を得たストーリー満載です!
■伊橋と香里、順調に思われた恋の行方は・・・!?
「門出」
■叱られたり、怒鳴られたりが普通だった時代は過去の遺物?後輩育成にもの申す!
「モチベーション」
■“アルコール離れ”が進む時代の中で、料亭のあるべき姿とは!?
「ティー・ペアリング」
■“どちらの人材を採用すべきか!?”中途採用に悩む社長が、料理を通じて見いだした答えは・・・
「白和え」
■何十年、共に過ごした仲間との死別・・・立ち直れないような悲しみから前を向くために。
「潮時」
■失敗続きだった老舗乾物屋が始めた新たなビジネス。大成功の秘訣とは!?
「乾物屋」
■精神安定、滋養強壮、睡眠改善、、、身体の調子を整える方法には、あの料理が一番!!
「夏バテ」
などなど、珠玉のドラマが詰まった11集。
あなたの人生にそっと寄り添う!板前人情物語!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きぬりん
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初っ端の、香里との関係の末路をめぐる話がむちゃくちゃよい。相手のことを慮るあまり、下手に自らの本心を吐露したり、相手の心に土足で踏み込んだりしないこの微妙な関係性、はっきりと言葉にすることなく描き出される人情の機微、これこそまさに味いちの、最も良質な部分ではなかろうか。その後は、旧作のモティーフをリサイクルしたエピソードが続くが、あくまでも部分的な踏襲にとどめることで、単なる二番煎じを免れている。成金の二階堂を再登場させ、今後の新たな展開を予感させて本巻終了と相成ったが…アイドルのカオルのリサイクルは?2024/03/31