出版社内容情報
柴門ふみが描く家族のかたち。
「東京ラブストーリー」、「あすなろ白書」、「恋する母たち」の柴門ふみ氏最新作第2集!
シングルマザーの井出志保理は、4人の子供と薔薇村に移住してきた。
バツ3の志保理は、恋愛依存症で今も「本当の王子様」を探し中。
小6の長女・マイは、そんな志保理に嫌気が差して…
昭和、平成と、リアルな家族ドラマを描いてきた柴門氏が令和に問いかける家族をテーマにしたオムニバスドラマ!
【編集担当からのおすすめ情報】
薔薇村という架空の保養地で懸命に生きる人たちの物語の続編です。たくましく、不器用に、正直に生きる彼らを柴門氏が丁寧に描いています。ぜひご一読ください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sayuri
33
柴門さんが描く令和の家族の形。2巻では11歳の井出マイちゃんと多加木ファミリー、二つのケースが収録されている。マイの母親・井出志保理は恋多き女性。結婚と離婚を繰り返しながら4人の子どもを育てるシングルマザー。薔薇村に移住して来ても彼女の恋愛依存は変わらない。子どもへの愛情はある。けれど恋愛を最優先するあまり、長女で小学生のマイがヤングケアラーの状況に陥ってしまう事に苛立ちを覚えた。多加木ファミリーは一見上手く回っているのかと思いきや、元カノとの焼けぼっくいに火を期待する夫に嫌悪感。家族って本当に悩ましい。2024/08/09
かなっち
5
薔薇村という架空の保養地で、懸命に生きる人たちの物語…第2巻です。今巻は移住してきた、バツ3のシングルマザーと4人の子供たちの物語でした。あらすじの『令和に問いかける、家族をテーマにしたオムニバスドラマ』の一文通り、最後まで色々と考えさせられたのです。なぜならこの母親、恋愛依存症で、未だに『本当の王子様』を探してるんですから。一応子供たちは可愛がってますが、自分の機嫌で振り回し、女を全面に出す毒親でした。自宅に来る業者に色目を使い、子供の真実(発達障害の息子や心を病みだした娘)を見ようともせず、男に走る→2023/06/07
-
- 和書
- すぐそばの彼方 角川文庫