出版社内容情報
妻が遺したレシピ帳によるグルメ復活劇!
夫は悲しみの底から甦る。
妻の料理を作って食べることで--
気難しく人付き合いが苦手な時代小説作家・米蔵は、妻に先立たれ生きる気力を無くしていた。
だが、「作品を完成させる」という妻との約束を思い出し、遺されたレシピ帳で妻の料理を作り、食し、復活していく。
【編集担当からのおすすめ情報】
実写ドラマ化された『ふろがーる!』著者の新連載!
本作はただ食欲を刺激するグルメまんがにあらず、重厚な人間ドラマも描いてく、「涙腺も刺激するグルメ復活劇」です!
また、愛する人を亡くした主人公が、その悲嘆からどのように復活していくのか、喪失をどのように埋めていくのか、「グリーフケア(悲嘆からの復活)読本」としても是非お読み頂きたく思っております。
どうぞよろしくお願いします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
32
不器用な作家が主人公です。家族から奪うようにして結婚した妻に先立たれた男が、彼女が残したレシピを通じて多くの人たちとゆっくり関係を築いていくのが見所。最初からうまく作れるわけもなく、失敗だって多い。けれども泣きながら努力する主人公を見ていると、愛ってすげえなあ…と思わさせてくれます。まあ、生きているうちに色々出来たらもっと良かったよね、そりゃ…。2024/06/12
しましまこ
14
ご飯買い、お侍さんの料理本かと思ったんだが、全然違った。2023/09/02
きっちんきりん
8
グルメ漫画に見せかけた、ど直球ヒューマンドラマで、うっかり読み始めてからもう3回くらい泣かされてしまった。 病気で妻に先立たれた時代小説家が、妻のレシピノートを見て泣きながら作って、泣きながら食べて、という話。後悔しながらも、先に進む力強さが泣ける…。 ちょうど見ていたThis is us(海外ドラマ)で、「昔の思い出、なんて無い。昔の事も鮮やかに覚えている。あるのは大切な思い出とそうじゃない思い出」というような事をスタローンが言ってましたが、先に進んでも大切な故人の事はいつまででも忘れないんだろうな2024/07/14
ミキ
6
奥さんに先立たれた夫が残されたレシピ帳を手に自炊始めるって話だったのね。レシピは初心者向け料理が多いけど美味しそう。2025/02/11
図書子
2
SNSの広告で流れてきて、試し読みでも妙に気に入って、花もて語れの人じゃん!って気付いて気になって紙で買った。やはり面白い。この人の涙や絶望の絵は迫力があって真に迫るものがある。こちらまで胸を締め付けられるような、あまりにも強い感情が。それだけじゃないけど、やっぱり好きなんだよな。人間の猫写が。2025/04/27