出版社内容情報
21歳の鬼才・浄土るるが描く圧倒的問題作
「救い」って、何?
ここは天使達が住む世界・ヘブン。
今日も天使達が、神と人間を繋ぐため奔放している。
そんな中、主人公・メロは天使鑑定で堕天使という結果が出てしまう。
しかし、メロの額には「神に仕える者の証」である刻印が記されたまま。
そこでメロは天使長の命により、人間を20人救うことに。
20人救えば、きっと天使に戻れるはず・・・
希望を胸に、メロが降り立った先には、「闇」を抱えた迷える人間達がいて・・・
21歳の鬼才・浄土るるが描く“新世界”が、あなたの脳内を揺さぶり問いかける――
「正しい」って、何?
【編集担当からのおすすめ情報】
短編作『鬼』が発表されるやいなや、またたく間にSNSで多くの人の心を
わしづかみにし、累計5万RT・いいねを叩き出した鬼才・浄土るる。
初となる週刊連載作の第1集がいよいよ発売となります。
浄土氏の世界観が隅々まで描かれている本作。
今までの作品とはまたひと味違う“読み味”を
お楽しみいただければと思います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
竹城 俊之介
68
借本拝読。これはたまにある、めっちゃ可愛らしい絵柄やけど展開Hardモード漫画です。アニメでもオープニング詐欺とかありますが、閲覧注意です。 天使のメロさんが天使としての適性に問題ありということで、地上にいる問題を抱えた人々を救わないと、堕天使になっちゃうという物語。そんなメロさんの頑張りっぷりが、まるでブラック企業みたいなのと、あと天使たちが全然優しくないです。いわゆる天使なんかじゃない。そして一番ヤバいのが地上人の悩みがガチで闇深いことです。救いとは何なのか!?見た目とは裏腹に深〜い内容の作品です。2022/12/19
Ex libris 毒餃子
16
カルヴァンの「予定説」をベースにしたキリスト教的世界観を戯画的に表現するとこうなるのかなあ、という感想。救われるべき人間はすでに決まっているのです。2022/12/19
碧海いお
8
堕天使という結果が出た主人公・天使のメロが20人の人間を救う話。メリーバッドエンドという感想が思い浮かんでしまいました。2023/09/12
くろねこ文学
5
この作者さんのデビュー作や他の作品には衝撃をうけました。まだお若いので、社会の暗部をさらけだすという日本型自然主義的作風はそれはそれとしてよいと思います。今回の作品は、すこしひねりがきいていて、あいかわらず世の中の欺瞞や矛盾をついたものとなっていますが、天使が人間を救うというメルヘンちっくなお話になっています。可愛い絵柄でも内容はきついので注意が必要。自殺者を助けようとした主人公の天使にたいして、模範的優秀な天使が「あれはね救わなくていいの」とつぶやいたのがいろいろな意味で印象的でした。2022/11/30
プロムナード
4
救いとはなにかを描き続けてきた浄土るる先生にとってド直球の作品になりそうで期待しています。2023/01/15