出版社内容情報
死神と没落華族令嬢の和風婚姻ファンタジー
没落華族令嬢が生贄として嫁いだ先。
それは愛を知らず、人を嫌う死神だったーー
帝都・小石川で紡績業を営む三条家のもとで働く没落華族令嬢の千鶴は、もともとは彼らよりも立場が上だったことから、日々嫌みや蔑みの言葉を投げつけられていた。
そんな中、街では病が流行り、次々と人々が“ある言葉”を残し、亡くなっていた。
「枕元に死神が立ったーー」
病を流行らせ死へと導く死神の怒りを鎮めるため、千鶴は「生贄の花嫁」に選ばれるが・・・
没落令嬢と死神の明治恋愛浪漫譚。
【編集担当からのおすすめ情報】
新鋭・千世トケイが贈る淡く切ない明治浪漫譚!!
辛くても華族としての矜持を忘れない健気な没落令嬢・千鶴。皆を守るために自身を犠牲にし、生贄として死神のもとへ向かう彼女に、どうか幸せになれと願うものの、そこで待っていたのは、
「……わかった。お前を殺そう。」
人を嫌い心を許そうとしない死神・八雲の容赦のない一言。そんな孤高でクールな八雲が次第に、どこまでも真っ直ぐな千鶴を慈しみ、愛に溢れいく様子は堪りません!!
ハグにお姫様抱っこに添い寝…色気満載・胸キュンシーンも盛りだくさん!!そんな一作に恋に落ちること間違いなしです!
そして二人の恋の進展だけでなく、“死神”の役目をめぐる涙なしには読めない人情噺も!ぜひぜひお読みください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
exsoy
21
没落華族令嬢が死神に嫁ぐ。「~の花嫁」って生贄の暗喩だと思っていたが、実際に家に行ける程度の距離に存在するなら話が変わってくるな。死神が嫁欲しいって言ったってこと?2022/05/31
パンジャビ
6
初レーベル初作者さん。Amazonにお勧めされて、試し読みの後思わずポチリ。だって続きが気になって。あと絵が綺麗で読みやすい。八雲様が死神と言いつつ、人間のためにお仕事されていたと知り驚きの設定。千鶴が辛い中でも強く優しい心を持つ女の子に成長してるのが凄いなぁ。一之助のエピソードは泣けた。虐待されても子供は親(特に母親)が好きと読んだことある。小さい頃だとそういう子も多いんだろうなぁ。だって言わば子供にとって親は全世界だものね。一之助くらいの子供にはね。続きも追いかけてみようかな。2024/01/19
紅羽
6
原作を読んだのが結構前なので、また新鮮な気持ちで読めました。没落令嬢のヒロインが死神と呼ばれるヒーローの元へ嫁ぎ、彼の「仕事」を知る事で少しずつ距離を縮めていく魂の救済の物語。そろそろ原作の続きも読まなくては…。2023/09/15
かなっち
3
★★★★★和風婚姻ファンタジー第1巻。時代は明治、没落華族令嬢が生贄として死神に嫁いだことからお話は始まります。巷に蔓延る恐ろしい噂によって、それは死を意味する婚姻かと思われたのですが。辛くても華族としての矜持を忘れない健気な没落令嬢の姿は、人を嫌い心を許そうとしない死神の頑なな心を解していくのです。そんな2人が心を寄せ合い、距離が近付く様子が尊くて萌えました。加えて、預かってるお子ちゃまの可愛さと言ったら。この子供とヒロインの過去の壮絶さは胸が痛みますが、これから幸せになるだろう未来に安堵しました。2024/05/25
糸文
3
★★★★☆2023/12/05