出版社内容情報
かねもと[カネモト]
原著
シバタ ヒカリ[シバタ ヒカリ]
イラスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カブ
31
亡くなった息子は異世界にいる。そう信じて疑わない美央。困惑する夫と同級生たち。堂原が優しく寄り添い支えているようだけど支えられているのは堂原かもしれない。2022/11/08
exsoy
20
父親も色々ある。とはいえ浮気はいただけないけど。お供えとか自分のため、って当たり前じゃん。2022/08/20
トラシショウ。
18
「べ、別に・・・好きなものが好きなだけです・・・それなのに何で・・・気持ち悪いなんて言われなきゃならないんですか。ちゃんと隠してきてるじゃないですか」。相変わらず噛み合わないままに半ば居候の様な状態での美央と堂原の異世界転生を探る日々は続く。一方、美央の友人達は家から出て消息不明の彼女を心配して動き出しており、また堂原の職場には彼の心の傷に触れる様な案件が生じていた。タイトルに付随する「フルバージョン」という言葉の内実はむしろ今巻辺りから如実になってきた様にも。より読ませる造りだね(以下コメ欄に余談)。2022/05/11
のれん
12
親より先に死ぬことが最悪の親不孝だ、とはよく聞くが、それは残された親の思いを明確にできないからこその戒め。この巻で一番同情できたのは憎まれ役の父親の葉山だったりする(もちろんコイツの浮気やら行動に賛同はできないが)。 もう亡くなってしまった息子のために頑張れることってなんだ? 周りの同情も嫁の怒りも、息子には届かないというのに。嫁のしている息子への理解の道にどう感情を示してくのだろうか。 一方でオタク感は若干古い感じだけど、違う人種に理解を示せるのかというのもテーマだと思うので絡みを期待したい。2022/05/11
わーぷ
4
美央の友人たちや旦那、堂原の職場の人や両親。オリジナル版と比べて一気に世界が広がりました。旦那の言うことも分からないではないし、美央の友人たちの行動も善意に基づいているのだろうけど、半ば強制とは言え美央の気持ちに寄り添って行動しているのは堂原だけなんだな。2022/06/07