出版社内容情報
アメリカの真実がわかる衝撃作。
”赤狩り”でFBIキビーが目の敵にしたドルトン・トランボは権力の統制と
正面から戦い、新作『スパルタカス』はついに公開される。
新大統領のケネディはこの作品を絶賛し、作品は大ヒット。
”赤狩り”を台無しにされたキビーは次の標的をケネディと決めて
厳しく盗聴するが…!?
【編集担当からのおすすめ情報】
山本氏の徹底した資料調べと緻密な構成に裏打ちされた
極上のエンターテインメントをお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
16
ケネディ兄弟とマリリンとの関係、その破綻とマリリンの死、そして大統領暗殺が描かれる第9巻。ケネディから会えないと別れを告げられたマリリンが、クリスマスの夜に一人で街を徘徊する場面、寂しげなマリリンの横顔と戦禍のベトナムの孤児達の悲痛な顔を重ねる構成が実に強烈だ。2021/05/25
笠
2
3.5 新刊読了。赤狩りの話が、ケネディの暗殺につながってくるとは。そして散々敵役として非道の限りを尽くしていたFBIのキビー捜査官が、最後に謎の正義感を見せて退場。非道なのはキビー個人じゃなくてFBIという話にしたかったのか、あっけない殺され方は因果応報的な意味が込められているのか。いつもの巻末の補足がまた面白い。JFK暗殺の謎は、もはや都市伝説として消費されがちだけど、決してフィクションではない闇が確かにあったはずなんだよな。2021/06/01
YS-56
2
容共的なんて言葉がこれからも残っていくのか。これもまた冷戦の悪夢の一つなんでしょうか。2021/05/04
ぴっちゃん
1
ケネディ兄弟とマリリン・モンロー。ただひたすらマリリンがかわいそう。ケネディの暗殺をめぐるあれこれ・・・「ダラスの熱い日」見てみたい。2021/05/30