出版社内容情報
新感覚の音楽ミステリー、堂々完結!
東京・谷中に店を構えるレコード店・奏音楽堂。
そこの店主・“ショパン”こと奏初範(かなではつのり)と
助手の”バッハ”こと小川恵(おがわめぐみ)が
レコード、そして音楽にまつわる謎に挑む
音楽ミステリー!!!
今集には、
ハイドンやマーラーに関連する謎や、
”ショパン”の元妻と息子が登場するオーストリア編など、
あらゆる音楽とレコードにまつわるミステリーが収録!!
そして、”ショパン”と”バッハ”の関係は?
必読必見の最終巻です!
【編集担当からのおすすめ情報】
「ビッグコミック増刊号」で
大人気連載中の音楽ミステリーです。
ミステリーが好きでたまらない方にこそ
オススメのシリーズです。
また、これまで作中に出てきたレコードが分かる目録も収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すぱちゃん
17
アナログ・レコードにまつわるミステリー最終巻。レコード店店主、初範(ショパン)はいつも音楽に関する事件に巻き込まれ、見事解決する。今回はショパンの元妻も登場して、元指揮者だったショパンとオーストリアへ。後を任せられた小川(バッハ)。「別れの曲」と「別れのワルツ」を勘違いして客に渡してしまうバッハ。ショパンに解雇されてしまう。しかし、ショパンはバッハの将来を考えての決断だった。また、一つ、好きな漫画が終わってしまった。でも、だらだら続くより、きちんとした形で最終巻を読めて良かった。2020/11/08
Susumu Kobayashi
2
この巻では奏初範の元妻でヴァイオリニストの城島聡子が登場する。聡子が共演するオーケストラの指揮者アレサンドロ・ベルニーニが殺害され、急遽、奏が指揮者として登壇して成功する(「再会の指揮棒」)。それがきっかけとなって、奏はヨーロッパで指揮活動をし、その間、小川恵が奏音楽堂を切り盛りすることに。奏不在時に恵が遭遇した暴行事件を彼女が見事に解決する(「バッハの事件譜」)。この巻ではミステリとしても充実していたので終わってしまったのが惜しまれる。指揮者よりも中古レコード屋にこだわる奏の心理が謎だ。2022/04/01