出版社内容情報
この夏を奪われてしまった高校生にエール!
義足の高校生・菊里は競技用義足や
パラリンピック出場者と出会いパラアスリートを目指すが、
新型コロナウイルスのために
諸大会やインハイが中止になってしまった。
義肢装具士・千鳥の義足制作が進みながらも
外でトレーニングできない日々、
以前なら家にいなかった父との対立。
閉じてしまったこの世界で
もがきながらも諦めず前に進もうとする
男子高校生たちの青春ーー
少年の再生と歓喜の物語は止まらない!
【編集担当からのおすすめ情報】
東京2020オリンピック・パラリンピックを延期にした
新型コロナウィルスの感染拡大の中、
高校生陸上部男子たちを中心に描かれます。
彼ら高校生たちにはインハイの中止が大きな影響を与えます。
誰もが感じた閉塞感の中で、
それぞれにできることをなんとかやろうとする
主人公の菊里だけじゃなく奮闘する彼らの青春群像劇を
ぜひ見届けていただければと思います!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かなっち
3
父親が在宅勤務とか、皆のマスク姿とか、医療従事者を労うインパルスとか、ホント世相を反映してます。その父親が在宅勤務でストレスが溜まっていたからと、菊里に酷い言葉を投げるのがイライラして切なくなりました。途中ちゃんと気付けて、仲直りできてたので良かったのですが。…肝心の菊里の走りですが、コロナ過でもトレーニングを続けてモチベーションを保ってます。新しい義足も無事に完成しましたし、次巻はとうとう大会に出場ですかね!?菊里の頑張りがどこまで通用するのか、とっても楽しみです。2021/08/07
チューリップ
3
コロナ禍の中でインターハイが中止になり気持ちの切り替えが出来なかったりそれぞれで練習しようとしたりオンラインでミーティングしたりとか悔しい気持ちを抱えつつも出来る事からやってみようと前向きになろうとしているのが立派だなあと思った。八嶋先輩やっぱり面倒見よくていい人だな。2021/01/12