出版社内容情報
最愛の息子にカノジョが…毒母、悶絶!?
“母親地獄”の中で、ますます精神的に追い詰められる静一。
以前ラブレターをくれたクラスメートの吹石さんは
その様子を心配し、静一を気遣い、二人は急接近する。
淡い初恋。だが…
それさえ木っ端みじんに打ち砕かれるのか!?
【編集担当からのおすすめ情報】
累計50万部(2108年9月時点での数字)を突破し、続々重版がかかっています! 『惡の華』『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の鬼才・押見修造が描く「究極の毒親」!!こわい、やばい…と大評判です!
押見 修造[オシミ シュウゾウ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっせい
47
母の狂気の矛先がいよいよ、息子と付き合い始めた同級生・吹石にも向き始める。 吹石の境遇も気になるなぁ。2022/08/18
神太郎
34
吹石さんと静ちゃん。年頃らしい関係で良い感じじゃないか。結果的に静ちゃんは救われているし(所々吹石さんも危うさが見えるが今は目をつぶろうと思う)。しかし、勿論、その年頃の場面の合間合間に静子さんの顔。要所要所怖い。時には表情が分からないながらもごめんねと謝るところも。益々静子さんの本音がわからない。後半の吹石さんとの逃避とそれを追いかける静子さんの暗がりのなかのシーンは圧巻。ホラー的演出。吹石さんとどうなるのか……。2018/10/01
トラシショウ。
33
積読消化。吹石さんの接近が静一の心に穏やかな気持ちと、これまでになかった感情を呼ぶ。放課後、同じジャージのままにベンチで日が暮れるまで、やがて日が暮れても語り合う二人。しかし急速なその接近が、母・静子の心に違和感と疑念を生じさせる。「ぼくと、つきあって」。拙い告白をし、中学生なりに真剣な気持ちを募らせる二人を目にした静子が自転車を乗り捨て、草むらをかき分けて迫る。訪れる初めての、そして明確な拒絶。指の爪が割れる程に歯噛みする静子の視線が怖い。これほど恐ろしい親離れの物語があっただろうか(以下コメ欄に余談)2018/12/28
かに
29
狂気。「みたわよ」の破壊力。どんなホラーよりもホラー。悪夢。読みたくないけど気になる。2019/05/11
Carlyuke
18
吹石さんとの展開と静一の自己主張, 母親への拒絶。母親の反応の恐ろしさ。2023/12/15