出版社内容情報
現代日本のリアルを抉った核心的人間ドラマ
現代日本において再犯防止を考えるのは、必須の課題である。
「罪を犯してしまった」者や「道を踏み外した」非行少年の
社会更生の橋渡しをするのが、保護司の役目だ。保護司は
法務省が委嘱する非常勤で無報酬の国家公務員であり、ボランティアである。
立場の弱い人間が抱える問題に、
主人公である保護司・阿川佳代は真摯に対峙する。
保護司制度の存続が危ぶまれている今、保護司に求められている姿とは
何であろうか?本作は現代日本が抱える問題を
掘り下げる本格ヒューマンドラマです。
是非ご一読ください。
【編集担当からのおすすめ情報】
保護司の目から社会更生を考えるという衝撃作です。
地味な取材をたくさん重ねて、製作しています。
是非手にとってご一読ください。
宜しくお願い致します。
香川 まさひと[カガワ マサヒト]
著・文・その他
月島 冬二[ツキシマ トウジ]
イラスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
25
「保護司」として前科者に向き合う女性の話。 「保護司」というのを初めて知った。非常勤の国家公務員で、犯罪に陥った人の更生を任務とする。しかも完全無給のボランティアだという。 タイトル通り「前科者」というテーマがテーマなので重苦しい人間ドラマになっている。ビッグコミックらしいテーマで、NHKのドラマ実写化も狙えそう。ただ、話がいささか重苦しすぎるとは思った。もう少しほっこりする話ならウケたと思う2022/04/25
kenitirokikuti
11
しばらくエロスものに集中していたので、今度はビックコミックオリジナルの社会派ものへ。舞台は湘南江の島の浜辺あたり。保護司の若い女性を視点人物として、とある傷害事件のその後を描く。事件にはたいした謎や秘密があるわけではなく、ありふれた下層民のあれこれである。偶然だが、両親が藤沢市在住なので、見慣れた風景に気をとられてしまう。浜にはサーファーが多いけどなぁ。2018/09/20
カラシニコフ
10
割とだいたい屑。 ★★☆☆☆2019/06/05
直人
4
まるで小説を読んでいるかのような。 ドラマ化もされ,映画化もされる。 主人公は女性保護司。 無償なんだね,彼らは。 沼先生もそうだったということか。2021/12/16
ネロ
4
面白い。なんでだろう、話も地味だし、全然絵が好みじゃないのにコミックスを買ってまで読んでしまう魅力があります。この作品に出てくる人物みんなにちゃんとストーリーがあって、悩んで足掻いて生きているのがとても伝わってきます。とくにかよちゃん、青臭くて頑固でクソ真面目なんだけど、最高にイイ!弱いのに強い。彼女にはずっと変わらないでいてほしいですね。ドラマ化は有村架純さんだということですが、楽しみです。 2021/09/19
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