出版社内容情報
産科の次は終末期病棟!沖田×華、最新作
累計325万部超(電子版含む)!講談社漫画賞少女部門受賞!
NHKで連続TVドラマ化の大ヒット作『透明なゆりかご』
著者・沖田×華の渾身新境地!!
『透明なゆりかご』で産婦人科という「産まれる命」を描いてきた
著者が次に描くのは、「死にいく命」が集う終末期病棟(ターミナル)。
死が一番そばにある病院で働く2年目の看護師・辺見。
彼女が目にするのは、さまざまな患者の“死と人生”をめぐる
赤裸々で剥き出しの悲喜劇ドラマです。
長寿が誰にとっても当たり前となった現代で
あなたにとって、家族にとって「生きるとは? 死とは?」を
ストレートに問いかける問題作、ここに登場!!
【編集担当からのおすすめ情報】
「週刊スピリッツ」にてシリーズ連載中の本作は、連載開始時より大きな話題を呼び、電子書店ですでに多くの読者を得ています。『透明なゆりかご』同様、沖田氏の看護師としての経験ゆえの説得力を持って描かれる終末期病棟のリアルと、それぞれの人生を背負った患者たちのドラマが、笑いも交えながら、胸に突き刺さります。心にズンと残る、他にはない感動を与えてくれる本作品を是非ご一読ください!
沖田 ×華[オキタ バッカ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
32
『透明なゆりかご』は実体験に基づいた作品。 その産婦人科から、終末期病棟へ――。これは、ほぼ取材でしょうね。それにしても、孤独死を迎えた人びとの「生活の跡」を消す「特殊清掃」の仕事を描いた『不浄を拭うひと』も手掛けていますから、その旺盛な創作活動に敬服。まだお若くて、仕事への集中力がある方ゆえに、このようなことが可能なのでしょうが、何より大事な、睡眠時間はしっかり確保できているのか、老婆心ながらちょっと……。さて、本作。ナースが喫煙のシーン。そう……、医療職って喫煙者多いんですよねぇ~。あ、教育者もか。⇒2020/10/16
Nyah
30
病気やケガ、老衰など回復が見込めない患者の終の住処である終末期病棟。陰ではゴミ捨て場と呼ばれている。2年目の看護師・辺見が対する患者たち。三人同室の患者が次々亡くなる。宗教にはまった患者に人生を狂わせられたと言う娘の報復。新人ヘルパーがお気に入りでお風呂で押し倒した患者。軍人恩給で、本人の意思より生きている事を優先させ延命希望の家族と本人の秘密。幼い頃に亡くなった母が「迎え」にきた患者。明るい患者の自殺。死が身近になった人々の人生と死。濃いわ。2021/03/20
たまきら
29
看護師の友人たちの日常は、非日常。自分には全く想像もつかない、壮絶な現場です。にっこりしたくなる話もあれば、胸につまされる話もあり、短いのに心に残る漫画です。こういう現場に比べたらうちのオフィスで起こるミスなんてなあ・・・。2019/05/10
まりもん
21
レンタル。余命宣告された患者相手だから毎回死が絡んだ話。患者と家族の関係がよくわかるなぁ。2018/11/09
柊子
18
読みながら亡母に思いを馳せた。 母も亡くなる前の一か月間、お迎えを待つ高齢者ばかりの療養病院に入院した。看護師さんは、いつも温かくきびきびと接してくれて、本当に有難かった。が、亡くなった直後も、あまりにきびきび過ぎて、申し訳ないが、心が冷えた。彼女たちにとって、一人の老女の死など、日常茶飯事だろうが、私にはたった一人の、大切な母の最期。もう少しゆっくり寄り添ってあげたかった。今更言っても、仕方ないけれど。2020/02/05