出版社内容情報
彼だけは、誰にも渡したくない。
ヤクザという素性に目をつぶりながら、
次第に逆瀬川との距離を縮めていく瑠璃。
初めての二人きりのデートでは、
逆瀬川と一夜を共にする覚悟を見せる。
そんな瑠璃の元に突然現れた謎の女。
蒲生田と名乗るその女は、誰よりも
逆瀬川のことを知っている様子で――
第1集はたちまち緊急重版となった、
ヤクザと女子大生の、危うく切実な恋物語…第2集。
【編集担当からのおすすめ情報】
いまだ本心を見せないヤクザの逆瀬川と、
予想外の意志の強さを見せる瑠璃。
そして、挑発的な行為で瑠璃を翻弄する
蒲生田が登場…緊迫感が最高潮の最新刊です!
雑誌「ヒバナ」からマンガアプリ「マンガワン」へと
連載媒体を移し、さらに様々な層へと人気が広がって
いる本作。特に電子書籍版はたびたび各電子書店さんの
ランキングに登場するほどの話題作となりました。
はたして瑠璃の「純愛」は貫けるのか…
ぜひその目で確かめてください!
野田 彩子[ノダ アヤコ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
91
逆瀬川にますます惹かれる瑠璃。惹かれることの理由は分からないが、焼かれるほど危険な恋だということは明確である。逆瀬川の過去を知る女・蒲生田。蒲生田の狂気。その狂気と闇の深さは逆瀬川の危険の深さを表している。瑠璃の行動を見ていると、瑠璃はもはや止まることは出来ないし、待つものが煉獄であれ進んでいくのだろう。なぜ瑠璃はそこまで逆瀬川に惹かれるのか。ヤクザで過去に起きた出来事を知り、将来に危険しか見えないのだ。理由はどうしようもない。若さ故の盲目さかも知れない。内容と画が絶妙に合い読ませる。次巻の発売が楽しみ。2018/05/26
ぐうぐう
18
歳の離れたヤクザを愛する女子大生。『潜熱』がユニークなのは、主人公の瑠璃が恋するのに、男のヤクザというプロフィールがなんら意味を持たないことだ。男のアウトローな背景に惚れるのではなく、あくまでそこに理由はない。恋に落ちた男がたまたまヤクザだった、という展開だからこそ、瑠璃は怯まないのだ。正しいも間違っているもない、ただただ恋の熱だけが瑠璃を動かす。2018/05/24
空のかなた
15
タイトルの「潜熱」が象徴的な造語。潜った熱。表面からは分からないけれど、確実に大学生の瑠璃の身体の中には、逆瀬川さんへの止められない想いが、どんどん巣くっていく。懲りもせず、地味で幸薄そうな長い黒髪の若い女に牽かれる逆瀬川。どうしようもないおじさんなのに、惹かれていく瑠璃が加速していくこの2刊は、前の刊よりも危うさがあり良かった。そのうえ後半に出てくる、目が死んでいるような蒲生田さんの潜熱も壊れかかっている。渦のようにうねり始めた展開になんとも言えない嫌な感じが残るのが、この漫画の魅力なのかもしれない。2018/09/26
はるみかん
13
息子からの借り本。やはり薄目で読了。2018/07/22
カラシニコフ
13
どんどん深みに、ハマっていく…。いや、潜っていく。 ★★★★☆2018/07/17
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