出版社内容情報
行事が盛んで、生徒の自主性を尊重する校風。開成学園で6年間を過ごすということは、どんな力を育てることなのか。就任8年目の現役校長による書き下ろし。男の子を育てるときに大切なこと、が伝わってきます。
内容説明
中学時代に何を身に付けておけばよいかというと、「何事も人のせいにしない自分になったかどうか」だけです。人のせいにしない体質になった生徒は、必ず伸びます。「言われて知る」のと「すでに身に付いている」というのでは、大きな差があります。体質にしておくことが大切です。毎年東大入学者数最多の進学校、開成学園の現役校長が初めて一般向けに書き下ろした教育の根幹。
目次
第1章 新しい出会い(入学生宣誓;選ばれた者には責任がある ほか)
第2章 養う力(自学自習を習慣づける;生徒主体の学年旅行 ほか)
第3章 開花を待つ時間(効率的な勉強方法とは;「納得させる」お説教を ほか)
第4章 学校と家庭(家庭は大人社会の窓;フィルターをかけない ほか)
著者等紹介
芳野俊彦[ヨシノトシヒコ]
1939年東京生れ。開成中学・高等学校卒業。東京大学工学部応用物理学科卒、同大学院修士・博士課程修了。工学博士。東京大学生産技術研究所助手、講師、助教授、群馬大学工学部教授。この間、ハノーバ大学客員研究員、IBMサンノゼ研究所客員教授。群馬大学名誉教授。2002年より開成中学・高等学校校長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
19
昔と変わった部分、変わらない部分があるのだろうなあと思いました。視点が違うのかも知れないとも感じました。2024/06/27
紡ぎ猫
2
男の子特有の教育法を知りたくて購入したのだけど、読んでみたら内容は男女どちらにも当てはまるものだった。著者が男子校の校長先生だからこういうタイトルにしたのかもしれないけれど、「男の子を伸ばすには」という期待には応えてくれなかった。私にとって異性である息子をどうやって伸ばしてあげたらいいのか、参考にしたかったのだけど。 またこの校長、謙遜しすぎなのか、開成学園は特に他の中高校と変わりないのだと強調しすぎる感があちこちに見られ、それも参考にならなかった。教育本というよりは校長先生の有難いお話集という感じの本。2011/04/06
夢仙人
2
貰いものの本。なかなか面白い校長さんだ!!2009/12/11
かおりん
1
エネルギーは成長のために使う。いい言葉だ。開成中高の校長先生の御著書。2018/07/24
green herb
1
もともとモチベーションが高い、開成に入学した生徒に対する教育論ではありますが一般的な中高生にも通じる所が多いと思いました。多感な中高生を育てる上で「やる気の回路をつくる」「納得させるお説教を」「子供の地質調査を見守る」などの項目は納得がいくものでした。共感する部分が多かったです。2014/12/18