出版社内容情報
四季の移ろいを追って、日本の名山へ、遠くチロルへ。足もとの草花や人々の温かな語らいを、科学者らしい観察眼と彫りの深い文体で描くエッセイ集。
故郷信州から北海道・四国、それに八甲田山へと新田次郎の旅はひろがっている。それは海外までおよび、表題の「チロルからウィーンへ」に見られるように、新田次郎はとくにヨーロッパ・アルプスを愛した。いまもアルプスのアイガー山腹の峠に記念墓が建っている。 第1集の「山のエッセイ」に続く第2集「旅のエッセイ」では、そうした旅のさきざきで出会った人びととの語らいや、心に残る風景・風物への思いを、心暖まる文章に綴ってきた21編を集めた。 そこには、永年の気象観測を通して培われた科学者らしい観察眼と、それを彫りの深い文体に刻む文学者としての新田次郎との幸せな結合が見られる。冒頭のエッセイ「春を告げるコブシの花」や「峠」「魚津と立山」などにその典型を見ることができる。 故郷信州を語るエッセイも多く、「サルの出る温泉場」「栗拾い」など、幼年の思い出を信州の山を背景に描いた印象深い作品群も収録されている。
目次
春を告げるコブシの花
峠
サルの出る温泉場
秋のおとずれを
キノコ取りの名人
栗の実拾い
晩秋の霧
天下一品凍り柿の味
信濃の郷愁の菓子
カマイタチ〔ほか〕
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