出版社内容情報
東京大学名誉教授、青山学院大学教授である佐伯胖先生の30編余りの論文・講演集。教師は授業の中でどのように子どもの活動を豊かにし、学ぶ喜びや意欲をかき立てる鋭く熱い論説集。
内容説明
教育の原点を鋭く探究する著者が真の教職をめざす人々へおくる熱いメッセージ!「学力」を救い、「意欲」をどう伸ばすか。
目次
第1章 「教師になる」ということ(「教師になる」ということ―いま、先生に必要なもの・欠かかせないもの;授業を研究するとはどういうことか ほか)
第2章 学ぶ側から「授業」を考える(「学ぶ側、やる側の論理」から見た「やる気」―できるという実感をいかにしてもたせるか;「□+3=5」がわからない ほか)
第3章 「学力」をどう救うか(「学び」からの教材研究(講演)
家庭でやらせる教育の陥し穴 ほか)
第4章 「自ら学ぶ」ことを学ぶ(「学ぶ」ということを学ぶ;「独学」の教育的意味をさぐる―独りで学べる人間 ほか)
第5章 「からだ」から考える授業―体育論の再考(イメージと認知―ギブソン心理学からのイメージ論;基礎から学ぶということ―フルートを習う ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saiikitogohu
0
「私自身が自分にこどわっているということ自身が、やっぱりみんなにも面白いと思ってもらえるら、喜んでくれる。私らしさで勝負できるんだということがわかったときに、子どもは生き生きするわけです。」「(ある内気な子が急に元気になったことについて)実はその子は1つだけ他の子に負けないことがあった。それは給食についてものすごく詳しい。給食博士なんです。…『明日は何でるの?今日のはあんましで…』って言ったら、『明日はこれですから大丈夫です』、『あー、そうか』ってことで皆が感心しはじめた。」(199~200)2018/01/14