出版社内容情報
子どもなんて全然かわいくないと落ちこんでいた保護者たちが、園内の話し合いの中で、別の視点から子どもたちのおもしろさに気づいていく。楽しいエピソードの中に保育のエッセンスがこめられたドキュメント。
ミワ先生は石垣幼稚園に転勤してきて驚きます。子どもたちは勝手に行動し、散らかし放題、ミワ先生の意図は空まわりするばかりです。もういや! 子どもなんて全然かわいくない! 落ちこんでいるミワ先生にまわりはいろいろ励まし、気をつかってくれますが、それもなぜか気にさわるのです。やがて保育者間の話し合いの中で、まわりとのズレに気づきます。勝手にみえた子どもたちの行動力、やさしさ、仲間意識などに気づき、その愛しさに、ミワ先生は本来の得意技を発揮して、仲間になっていきます。 たくさんのエピソードは面白さ抜群。しかし、面白さだけで終わるのではなく、この幼稚園の実践、保育者のチームワークがなぜこんなに見事なのかについて、森上史朗氏が第四章で書いています。何よりも本音で語りあえる職場であること、管理する指導者でなく、支え励まし、いつも面白がっているリーダーがいること、そして保育カンファレンスの重要さなどにふれています。
内容説明
子どもなんて全然かわいくない!だれも私のことをわかってくれない!きらいになりそうだったあの子がいつのまにか愛しくてならない…それは恋につながる道筋と同じ…だれにも言えないで落ち込んでいるあなたに贈る元気印の実践記録。
目次
第1章 一学期(去年の子どもたちは、すごくかわいかった~まだまだ“顔を見ないとかわいい存在”)
第2章 二学期(いしがきっこ運動会で保育カンファレンス~“道具は貸さん”大事件)
第3章 三学期(「保育する自分」から一呼吸おいて、「話す自分」になったとき見えてきたもの)
第4章 共に育ち合う保育を求めて