出版社内容情報
「学校」と「塾」はどう違うのか。遅生まれと早生まれ、運動会・修学旅行の始まりは、教育勅語と御真影、女生徒はなぜセーラー服を着るのか、など学校に関するさまざまな話題を取り上げ、そのルーツを探る。
〔第1 章 学校の始まり〕 学校と塾(1)?「学校」と「塾」とはどう違う? 学校と塾(2)?自由に出入りできない「学」と「校」 公立学校?「官立」「公立」「私立」の区分の誕生 私立学校?政府は疎んじてもしぶとく残った私学 各種学校?「正規」学校と「その他」の学校 校門と塀?日本の学校にはなぜ塀があるのか 校地?通風・日当たり・静穏の校地規準はいま? 運動場?児童一人に一坪の体操場がなぜ必要か 雨天体操場?木造の雨天体操場造りは困難 校舎?ギヤマン校舎から兵営式校舎へ 昇降口?はきものを区別する日本独特の出入り口 二〇坪の教室?畳一枚に子ども二人の空間 児童控所?休み時間を子どもたちはどう過ごしたか 裁縫教室と理科実験室?特別教室の条件と意味 講堂?明治の頃も現在も専用講堂は数少ない 廊下?中廊下から片廊下への進化 廊下の南北論争?南廊下説の敗退 学年?学年は一年単位でなくてもよい? 遅生まれと早生まれ?一日違いの「断絶」 四月学年始期(1)?四月始期制は人材獲得競争から 四月学年始期(2)?「四月始まり」に教育的意義はない 夏休み?「夏期ニ授業ヲ行ハサル日」 併行学年?明治末から認められていた併行学年 学期?夏休みのせいで難しくなる学期の区分 休
内容説明
なぜ4月新学期なのか。なぜ教室は20坪なのか。なぜ女生徒はセーラー服を着るのか。…従来ごく当り前と考えられてきた慣行や事柄の「成り立ち」を追求することで、かくれた問題を掘りおこし、広く日本の教育をとらえ直す。
目次
1 学校の始まり(学校と塾;公立学校;校門と塀;4月学年始期;夏休み;学校と時計 ほか)
2 授業の成り立ち(知育偏重論;教科と教科目;修身;万国史 ほか)
3 先生と子ども(生徒;就学義務;身体検査;掃除;学生服;セーラー服;ランドセル ほか)
4 学校の改革(教育改革論;高等教育会議;臨時教育会議;教育審議会 ほか)
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- 和書
- 響き合う言葉