出版社内容情報
ナイジェリアでロマンス詐欺犯に直撃!
●被害者と詐欺犯の双方に迫った本邦初のルポルタージュ!●
SNSやマッチングアプリで恋愛感情を抱かせ、金銭を騙し取る「国際ロマンス詐欺」の被害が急増している。
なぜ被害者は、会ったこともない犯人に騙されてしまうのか。「お金を払わないと、関係が途切れちゃうんじゃないか……」。被害者の悲痛な声に耳を傾けると、被害者の心理に漬け込む詐欺犯の「手口」が見えてきた。
そして取材を進めると、国際ロマンス詐欺犯は、西アフリカを中心として世界中に広がっている実態が明らかになってきた。
著者はナイジェリアに飛び、詐欺犯への直撃取材に成功。彼らが語った、驚きの手口と倫理観とは――。
その被害者・加害者の双方に迫った、本邦初の迫真ルポ。
* * * * *
●詐欺犯の“愛の囁き”には、すべからく「裏」がある●
・被害者への「I love you」のメッセージは、例文をコピペして送っている
・犯人はプロフィールに、美男・美女の「他人の写真」を盗用している
・「How is mom?」――家族への気遣いを見せて信用させる
・存在しない「架空の投資サイト」にお金を振り込ませる …etc.
【編集担当からのおすすめ情報】
国際ロマンス詐欺の「被害者」に取材した報道はこれまでにもありますが、本書はその「実行犯」に取材した稀有なルポルタージュです。
その舞台はアフリカ・ナイジェリア。犯人たちが語った手口は、著者が日本で出会った被害者たちが騙された手法と一致することが明らかになっていきます。詐欺犯たちは、いかにして被害者を騙すのか。そして、騙し取ったお金でどんな暮らしをしているのか――。犯罪・事件のルポルタージュとして、そして詐欺被害を少しでも減らすためのヒントとして、一人でも多くの方にお読みいただきたい一冊です。
内容説明
SNSやマッチングアプリで恋愛感情を抱かせ、金銭を騙し取る「国際ロマンス詐欺」。なぜ被害者は、ネット上のやり取りだけで、直接会ったこともない犯人に騙されてしまうのか。この犯罪の実態を探ると、西アフリカを中心として世界中に広がっている現状が明らかになってきた。著者はナイジェリアで、詐欺犯たちの直撃取材に成功。犯人が語った、驚きの手口と倫理観とは―。国際ロマンス詐欺の被害者と加害者の双方に迫った本邦初のルポルタージュ。
目次
第1章 会ってもないのに騙された(夫がいても心が揺れた30代女性;「愛情を求めていた」 ほか)
第2章 砕け散った中高年のロマンス(非婚化とマッチングアプリ;「年齢なんて気にしない」と言われた安心感 ほか)
第3章 暗号資産に目が眩み…。(4600万円失った40代シングルマザー;“模擬取引”で信頼させる ほか)
第4章 詐欺犯はナイジェリアに(グラマーな「米女性兵士」;身分を明かすと逆ギレ ほか)
第5章 ヤフーボーイたちの素顔(ナイジェリアの“洗礼”;ヤフーボーイの正体 ほか)
著者等紹介
水谷竹秀[ミズタニタケヒデ]
1975年、三重県生まれ。ノンフィクションライター。上智大学外国語学部卒。2011年、『日本を捨てた男たちフィリピンに生きる「困窮邦人」』で第9回開高健ノンフィクション賞を受賞。10年超のフィリピン滞在歴をもとに「アジアと日本人」について、また事件を含めた現代の世相もレポート。2022年3月下旬から5月上旬までウクライナに滞在し、戦地を取材した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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