小学館新書<br> 学歴フィルター

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小学館新書
学歴フィルター

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098253272
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C0236

出版社内容情報

新たな「学歴差別」

<人事担当者「いや、あそこの大学は遠慮します。毎年会社説明会に来てくれるんですが、ちょっとね……」>(本文より)

新卒採用の会社説明会に一流大学の学生が参加できるのに、偏差値の低い大学の学生だと「満席」を理由に申し込めない──学生を大学名でふるいにかける「学歴フィルター」の存在がたびたび就活生から指摘され、ネットで炎上している。

都市伝説のように語られる「学歴フィルター」は確かに存在する。
20年以上にわたって、就活業界で学生の指導にあたってきた著者がその実態を明らかにする。

主な内容
■「学歴フィルター」はこんな場面で使われている!
■企業はなぜ「学歴フィルター」を使うのか?
■大企業の56%が設定する「ターゲット大学」
■リクルーター制度も大復活
■そもそも「大学の偏差値」と「優秀な人材」には関係があるのか?
■「高学歴は努力の結果」は本当か?
■偏差値が低い大学から「学歴フィルター」を乗り越えた学生は何をしたのか?

「学歴フィルター」の具体例を紹介し、その社会的な問題点を指摘、対策も紹介する、初の解説書。

【編集担当からのおすすめ情報】
非正規雇用が増えた現在、学生たちにとって就職活動は「一億総中流」と言われた時代に比べて遥かにシビアになっています。
正社員になれるかどうか、大手企業に入社できるかどうかによって、生涯収入は大きく変わり、人生が左右されると言っても過言ではありません。
そんな中、新卒採用試験や面接の前に、大学名だけで門前払いされる学生たちがいます。
なぜそのような差別がまかり通っているのか、著者は徹底的に分析します。

同時に、事実をありのままに伝えた上で、中堅大学、低選抜大学の学生たちには、「学歴フィルター」を乗り越える術を伝えます。

これまで「学歴フィルター」について深く論じた本はありませんでした。初の解説書にして決定版です!



第1章 一流企業は「学歴重視」に回帰した
第2章 学歴フィルターは随所で使われている
第3章 上位大学と低選抜大学では何が違うのか
第4章 脈々と続く学歴差別の歴史
第5章 「学歴は努力の結果」は本当か
第6章 学歴フィルターを乗り越える
第7章 就活を改革せよ

福島 直樹[フクシマ ナオキ]
著・文・その他

内容説明

新卒採用の会社説明会に一流大学の学生が参加できるのに、偏差値の低い大学の学生だと「満席」を理由に申し込めない―そんな採用試験や面接の前に企業が学生を大学名でふるいにかける「学歴フィルター」がたびたびネットで炎上している。多様な人材を確保するために企業は「学歴不問、人物重視」を謳うことが多いが、実はひっそりと「学歴重視」に回帰しているのだ。20年以上にわたり、就活業界で学生の指導にあたってきた著者が学歴フィルターの実態に迫る。

目次

第1章 一流企業は「学歴重視」に回帰した
第2章 学歴フィルターは随所で使われている
第3章 上位大学と低選抜大学では何が違うのか
第4章 脈々と続く学歴差別の歴史
第5章 「学歴は努力の結果」は本当か
第6章 学歴フィルターを乗り越える
第7章 就活を改革せよ

著者等紹介

福島直樹[フクシマナオキ]
1966年、長野県生まれ。就職コンサルタント。上智大学文学部卒業後、大手広告会社勤務を経て、93年より就職に関わる執筆、講演活動、学生の就職支援を行う。企業の採用では戦略立案、選考なども担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コウメ

48
企業が学歴を重視する理由として、優秀と感じられる学生は大学の偏差値にある程度「比例」するからだという。もちろん偏差値が低い大学にも優秀な学生はもちろんいるが傾向性がある。/・「学歴差別」の歴史「バブル期からバブル崩壊の90年代にかけ(企業を受ける自由(機会の平等))を与えないことを世論が反対。高度経済成長により日本は豊かなになり(自由と平等)という理想に目配りされる余裕が生まれ、また4年生大学進学率が90〜00年代に上昇し(大卒なら高卒よりも高い給料が得られる)と信じて進学した大学生2020/10/27

香菜子(かなこ・Kanako)

34
学歴フィルター。福島直樹先生の著書。学歴フィルターの存在は必要悪。短期間で必要な人材を選んで確保したい採用側としては、採用活動の効率性を高めるために、高学歴学生、中学歴学生、低学歴学生と分けること、学歴フィルターをかけることは現実的に仕方がないことだと思う。学歴フィルターの存在よりも性別フィルターの存在、女子学生が不利に扱われる女子学生差別のほうがより大きな問題。2018/10/09

hatayan

27
就職活動で一定以下の大学は門前払いされる「学歴フィルター」。ネットの普及以降、企業の採用活動を効率よく進めるために復活していることを報告します。 上位校の学生ほど面接での受け答えが論理的であり、将来活躍する見込みも高い。企業が大学名で学生を絞ることは合理的だとはいえます。 一方、大学名による選別が進むと、文化的な資産を持つ者と持たざる者との格差が固定されると危惧。入社する熱意を行動力で示すなどで低選抜の大学の学生でも勝ち目はないか、就職活動のルールをもっと透明にできないか、現状への危機感も表明しています。2019/04/07

rico

27
優秀な学生がいる確率は上位大学の方が高い。であれば、多数の応募者から効率よくいい人材を採用するため、出身大学でまず選別するのは合理的だと言える。身も蓋もないが。「不公平だ」という不満には適切な情報開示である程度対処できる。1番の問題は、就活の時点では概ね勝負はついているということ。直接会った上位大学の学生の多くは、多分経済的・知的・文化的に恵まれた環境で育ったのだろう。優秀で伸びやかだ。そうではない学生はなかなか付け入る隙がない。彼らが有望な人材であることは間違いないが、裾野を広げないと山は高くならない。2018/08/22

ルル

14
タイトルから得られる内容以上に、いかに人が一側面的にしか物事を捉えられていないか、を痛感、噛み締めることができる内省の一冊→実は、学歴フィルターを差別的なものとしてみて読み始めました。しかし、それが導入された経緯や背景にも触れられています。物事を、捉えるときにいかに自身が一側面的にしか見ることができていなかったか、を痛感させられた一冊。2023/04/29

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