小学館新書<br> 女政治家の通信簿

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小学館新書
女政治家の通信簿

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098253265
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0231

出版社内容情報

彼女たちの「政治家としての資質」を問う

永田町や霞が関は、今も男性優位と指摘される。財務省のセクハラ問題は氷山の一角。女性の政界進出は時代の要請だ。

ただし、昨今、女性政治家の失言や醜聞が俎上にのることも珍しくない。女刺客、○○ガールズ、マドンナ議員。選挙時の党の華も、当選後は機会に恵まれず、人知れず散る。

女性政治家が活躍するためにも、「女性だから」と重宝するのではなく、「政治家の資質」を問うことが必要ではないか。

【本書に登場する政治家29人】
「鉄の天井」などない/小池百合子都知事
涙ぐむ「ともちん」に保守層も引いた/稲田朋美前防衛大臣
女は弱し、されど母は強し/野田聖子 総務大臣
「二重国籍」を批判するバカたちへ/蓮舫元民進党代表
「土」と「大麻」に拘泥する総理夫人/安倍昭恵総理夫人(番外編)

中山恭子、山谷えり子、杉田水脈、辻元清美、山尾志桜里、福島瑞穂、吉良佳子、上川陽子、片山さつき、高市早苗、豊田真由子、金子恵美、佐藤ゆかり、上西小百合、三原じゅん子、今井絵理子、丸川珠代、嘉田由紀子、太田房江、小渕優子、鈴木貴子、田中眞紀子、土井たか子、扇千景。

野田聖子総務大臣、舛添要一前都知事との対談も収録。


【編集担当からのおすすめ情報】
17年の衆院選では、女性政治家の失言やスキャンダルが相次ぎ、永田町は大揺れ。その風に乗った女性都知事もまた、選挙では躓いてしまう。そんな政局に際して、女性政治家の「政治家としての資質」に関心を抱いたことが、古谷経衡氏が本書を執筆するきっかけでした。女性の政界進出に期待するからこその厳しさや鋭さは、筆者ならではのものです。

今回、29人の女性政治家の風刺画は、マンガ家のぼうごなつこさんが引き受けてくださりました。古谷氏の原稿を読んで絵を描いたわけではないのに、お二人の批評の方向性がシンクロする瞬間も――。

読んでためになる、見て楽しい一冊に仕上がりました。


はじめに 女難の安倍政権

第一章 「保守」の女たち

「鉄の天井」などない 小池百合子 都知事
涙ぐむ「ともちん」は保守層も引いた 稲田朋美 元防衛大臣
「約束の地」を探してマトリックス史観に生きる 中山恭子 元拉致問題担当大臣
民社党の幻影を背負い日本の性教育を憂う 山谷えり子 元国家公安委員長
元市職員が保守系オピニオンリーダーになるまで 杉田水脈 衆院議員
女は弱し、されど母は強し 野田聖子 総務大臣

第二章 「リベラル」の女たち

「二重国籍」を批判するバカたちへ 蓮舫 元民進党代表
失敗しても学習しない野党的体質、ここにあり 辻元清美 立憲民主党国会対策委員長
「不倫騒動」抜きにしても評価できない理由 山尾志桜里 衆院議員
駄菓子屋の最期を看取る 福島瑞穂 前社民党党首
21世紀型の共産党員、現る 吉良佳子 参院議員
公文書改竄問題にいまこそ上川の力を 上川陽子 法務大臣

第三章 世間を騒がせた女たち

ネトウヨが小躍りする片山理論は嘘ばかり 片山さつき 元総務大臣政務官
「電波停止」発言を憂う 高市早苗 前総務大臣
「このハゲー」以外に彼女をはかる材料なし 豊田真由子 元衆院議員
夫の不実と保守王国の落日 金子恵美 前衆院議員
縁も「ゆかり」もない外様大名の悲哀 佐藤ゆかり 衆院議員
「浪速のエリカ様」は生き残れるか 上西小百合 元日本維新の会・女性局事務局長

第四章 タレント議員と地方首長

スピリチュアル右翼はかくして誕生した 三原じゅん子 元自民党女性局長
「土」と「大麻」に拘泥する総理夫人 安倍昭恵 総理夫人
青春の残像であり続けてほしかった 今井絵理子 参院議員
「ルーピー」と呼ぶ資格なし 丸川珠代 元環境大臣
西の田中康夫は、なぜ警戒されたか 嘉田由紀子 前滋賀県知事
大阪ノックアウトを防いだ移行期の女性首長 太田房江 元大阪府知事

第五章 二世議員とレジェンド

世襲議員の懊悩を覗いてみたい 小渕優子 元経産大臣
鈴木宗男の劣化版コピーでしかない 鈴木貴子 衆院議員
角栄の娘という形容は間違い 田中眞紀子 元外務大臣
されど山は動かず 土井たか子 元社民党党首
「保守」とは何ぞや 扇 千景 元保守党党首

【 特別対談 】
なぜ女性議員は劣化したのか 舛添要一 国際政治学者
鉄の塊を打破するために 野田聖子 総務大臣

おわりに 女性宰相が「女政治家」を終わらせる


古谷 経衡[フルヤ ツネヒラ]
著・文・その他

内容説明

永田町や霞が関は、今も男性優位社会と指摘される。財務省のセクハラ問題は氷山の一角。女性の政界進出は時代の要請だ。ただし昨今、女性政治家の失言や醜聞が俎上にのることも珍しくない。女刺客、○○ガールズ。選挙時の「党の華」も、当選後は機会に恵まれず人知れず散る。女性政治家が活躍するためにも、「女性だから」と重宝するのではなく、「政治家の資質」を問うことが必要ではないか。女性政治家29人を論じた本書は、その指標になる。“初の女性首相候補”野田聖子氏との対談も収録。

目次

第1章 「保守」の女たち
第2章 「リベラル」の女たち
第3章 世間を騒がせた女たち
第4章 タレント議員と地方首長
第5章 二世議員とレジェンド
特別対談(なぜ女性議員は劣化したのか(舛添要一 国際政治学者)
鉄の塊を打破するために(野田聖子 総務大臣))

著者等紹介

古谷経衡[フルヤツネヒラ]
1982(昭和57)年札幌市生まれ。文筆家。日本ペンクラブ正会員。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。インターネット、ネット右翼、若者論などを中心に言論活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こも 零細企業営業

19
"野田聖子さんを推す本?"と思ってしまうくらい彼女を推している。彼女以外の自民党の女性議員はロクな者じゃないと言った論調。最近急に有名になった女性議員は、議員としての資質が低く、実権を握った連中へのゴマすりと、見た目だけで当選しているだけらしい。しかも最近のゴマのスリ方が男性的価値観に追従し、それを忖度して、男性よりもさらに大胆に肯定して実権を握っている上役と男性有権者の関心を買う人が多いらしい。それを著者さんは「オタサーの姫」と呼んでいる。そんな女性議員は男女格差を容認して推奨していたりしているらしい。2023/09/23

Daisuke Oyamada

11
永田町や霞が関は、男性優位社会。 しかし女性の政界進出は時代の流れ。笑 しかし、女性政治家の失言やスキャンダルも珍しくない。 女刺客、○○ガールズ、マドンナ議員。 そんな代名詞を着せられ、 選挙時の党の華にされても、 当選後は機会に恵まれず、 人知れず散る女政治家も多い。 女政治家が活躍するためにも「女性だから」と重宝するのではなく、「政治家の資質」を問うことが必要ではないかと著者は・・・ https://190dai.com/2023/06/15/女政治家の通信簿-古谷経衡/2023/06/13

チョビ

3
二枚舌の一言。自民党の先生方がマリオネットになる女性を大臣にしたがる、と言いながら、仕事のしたことあるの政治家やジャーナリストはヨイショ。逆に喧嘩別れした女性は散々のいいよう。それじゃあ女性政治家は劣化するよねええ。また、ワイドショーだけでその政治家を判断する人が増えていることも問題視しているが、まあ、それは新潮45を読んでる方が私の前に一人しかいないことからも、視聴者、マスコミ共々劣化していることはまあ。責めを負うのは有権者であるはずだ。なのにその記載はところどころにありながらも、何かひっかかる。 2018/07/26

yomihajime

3
著述家古谷経衡氏の本だが、あんまりこの手の本は出すべきではないと思う。彼のユニークなところは保守に軸足を持ちつつも左右にダッチロールしながら自分の思考を前に持っていくところ。SNSで分断化された言論の世界でユニークな存在であるべき。三流編集者の誘いに乗ったようなこの手の企画本なんか出すより海外に出て取材でもすべき。伸びしろがなくなるよ。こんなことしてては。素材がもったいないから忠告してるんだけどね。2018/06/19

みじんこ

3
様々な女性議員を評価し、主張等を点検する。能力はないが女性だから下駄を履かされている、起用する側もその点だけを重視しているなど、なぜ変な議員ばかりなのかという理由が見えてくる。政策が全然分からない議員もいる。スピリチュアル右翼と「土」との結びつきについて書かれている部分はなるほどと思わせる内容。著者は野田聖子を評価している。確かに好人物に思えてくるが、南沙諸島に対する認識や緊縮は改めて欲しいものである。ただし、女性宰相で内部から変革し、古谷氏の言う「男女の圧倒的戦力差」を解消するという発想は賛同したい。2018/06/14

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