小学館新書<br> 一度は読んでおきたい現代の名短篇

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小学館新書
一度は読んでおきたい現代の名短篇

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098253203
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0295

出版社内容情報

読む愉しみを満喫できる44作の名短篇案内

「この短篇小説がすごい!」
小説読みの達人・湯川豊氏が、「読む愉しみ」という基準で選んだ現代人気作家44人の傑作短篇小説案内。
吉行淳之介、丸谷才一、大江健三郎から池澤夏樹、村上春樹、村上龍まで、そして、高村薫、川上弘美、山田詠美からよしもとばなな、江國香織、角田光代、三浦しをんまで――さらには、松本清張、司馬遼太郎から藤沢周平、野坂昭如、五木寛之、井上ひさしまで、そして、瀬戸内寂聴、田辺聖子から向田邦子、林真理子、宮部みゆきまで――
エッセイ風、旅行記風、別世界風、童話風短篇から先行作品を下敷きにした「ハイジャック小説」、女性作家の「濃い小説」……などなど。
さまざまな手法を使い、多様な技巧をつくした、思わず読みたくなる(あるいは再読したくなる)44の名短篇の魅力が語られる。
「短篇小説を読む愉しみ」に誘ってくれて、読書の幅がぐんと広がるブックガイドの白眉。



湯川 豊[ユカワ ユタカ]
著・文・その他

内容説明

とびきりの名短篇を読んでみよう。純文学からエンタテインメントまで、選ぶ基準は一点のみ。「読む愉しみ」を満喫できること。―吉行淳之介、丸谷才一、大江健三郎、池澤夏樹、村上春樹、川上弘美から松本清張、瀬戸内寂聴、司馬遼太郎、五木寛之、宮部みゆきまで、さらには若き女性作家たちまで。“小説の読み巧者”が選びぬいた44篇の名短篇が誘う、めくるめく豊饒な世界。一読、思わず読みたくなる(再読したくなる)極上のブックガイド。

目次

女のなかの炎―松本清張「張込み」
どこへも帰れない―安岡章太郎「雨」
欠けていた源氏の一帖―瀬戸内寂聴「藤壺」
かくれ切支丹の島で―遠藤周作「母なるもの」
朝鮮から来た人びと―司馬遼太郎「故郷忘じがたく候」
男と女のかたち―吉行淳之介「海沿いの土地で」
前世へさかのぼる―丸谷才一「樹影譚」
あの世のひと―河野多惠子「考えられないこと」
「うまさ」とは何か―結城昌治「泥棒たちの昼休み」
かけがえのない日常―藤沢周平「鱗雲」〔ほか〕

著者等紹介

湯川豊[ユカワユタカ]
1938年新潟市生まれ。64年文藝春秋に入社。「文學界」編集長、同社取締役を経て、文芸評論家。2010年『須賀敦子を読む』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

87
この本を書かれた湯川さんという方は「文学界」の編集長をされた方なのですね。ですのでここに紹介されている短編は純文学的な味わいのある作品が多い気がします。私も結構アンアソロジーなどで短篇を読んでいるのですが、読んでいない作品がかなり多い気がしました。私はどちらかというと作家で読んだりしていく傾向があるので少しここに紹介されているものを読んでいこうと思いました。2022/03/29

メタボン

38
☆☆☆★ 短篇の概要と読みどころが押さえられており、とにかく読みたくなってしまう短篇ばかり。まさしくビブリオバトルのような本だった。一気に読みたい本が増えた。2019/12/25

踊る猫

37
読み巧者としての筆が冴える一冊。純文学やエンターテイメント、時代小説からミステリまで著者が偏愛する短編をザッと見ることが出来る。新書故の内容のヌルさは気にならなくもないが、充実した内容で食わず嫌いだった作家を読みたくさせられた。もちろん既読の作家も読み直したくなったわけで、コスト・パフォーマンスの高い一冊であると言える。縮めて言えばお買い得。この一冊から様々な本に読書を繰り広げることが出来るだろう。湯川豊と出会ったのは今年の収穫だった。と同時に、自分の読書量の少なさを痛感させられることにもなったわけだけど2019/01/25

miori

17
文芸雑誌「文學界」の元編集長の著者が、国内の名短編四十四編を紹介しています。紹介の仕方が上手なのでしょう、すべての作品を手に取ってみたくなります。選択の基準は「読む楽しみ」ということのようで、ジャンルに拘らずに紹介されています。短編好きにはたまらないブックガイドだと思います。2022/07/20

魚京童!

15
なぜこれを選んだ?って本ばっかりだ。時代についていけなくなったみたいだ。ぜんぜん面白くなさそう。もう気持ちがのっていない。なぜだろうか。飽きたとも違う。ただお酒が飲みたい。お酒が飲みたい。不足を埋められないのだろう。お酒を飲んだところで0になるわけではないのに。不足、不満なんだね。つまらんよね。2022/03/09

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