小学館新書<br> 動的平衡―生命はなぜそこに宿るのか (新版)

個数:

小学館新書
動的平衡―生命はなぜそこに宿るのか (新版)

  • ウェブストアに97冊在庫がございます。(2024年04月25日 21時04分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098253012
  • NDC分類 404
  • Cコード C0245

出版社内容情報

「生命とは何か」という永遠の命題に迫る!

●年を取ると一年が早く過ぎるのは、「体内時計の遅れ」のため。●見ている「事実」は脳によって「加工済み」。●記憶が存在するのは「細胞と細胞の間」。●人間は考える「管」である。●ガン細胞とES細胞には共通の「問題点」がある…など、さまざまなテーマから、「生命とは何か」という永遠の謎に迫っていく。発表当時、各界から絶賛され、12万部を突破した話題作をついに新書化。最新の知見に基づいて大幅な加筆を行い、さらに画期的な論考を新章として書き下ろし、「命の不思議」の新たな深みに読者を誘う。哲学する分子生物学者・福岡ハカセの生命理論、決定版!

【編集担当からのおすすめ情報】
『動的平衡』は発売当時から評判が高かった本ですが、今回、ES細胞やiPS細胞などについて最新の知見を踏まえ、加筆していただきました。さらに、『動的平衡』そのものについての、先生の研究成果を取り入れた画期的な論考を新章として追加しました。初めて読む方が面白く読めるのはもちろん、既に単行本で読んでいる方は、新章を読むことで「動的平衡」の深化がわかります!

福岡 伸一[フクオカ シンイチ]
著・文・その他

内容説明

「人間は考える『管』である」「私たちが見ている『事実』は脳によって『加工済み』」「歳をとると、一年が早く過ぎるのは、実際の時間の経過に、自分の生命の回転速度がついていけないから」などの身近なテーマから「生命とは何か」という本質的な命題を論じていく。発表当時、各界から絶賛されベストセラーになった話題作に、最新の知見に基づいて大幅加筆。さらに、画期的な論考を新章として書き下ろし、「命の不思議」の新たな深みに読者を誘う。

目次

プロローグ 生命現象とは何か
第1章 脳にかけられた「バイアス」―人はなぜ「錯誤」するか
第2章 汝とは「汝の食べた物」である―「消化」とは情報の解体
第3章 ダイエットの科学―分子生物学が示す「太らない食べ方」
第4章 その食品を食べますか?―部分しか見ない者たちの危険
第5章 生命は時計仕掛けか?―ES細胞の不思議
第6章 ヒトと病原体の戦い―イタチごっこは終わらない
第7章 ミトコンドリア・ミステリー―母系だけで継承されるエネルギー産出の源
第8章 生命は分子の「淀み」―シェーンハイマーは何を示唆したか
第9章 動的平衡を可視化する―「ベルクソンの弧」モデルの提起

著者等紹介

福岡伸一[フクオカシンイチ]
1959年、東京都生まれ。京都大学卒業後、ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授・ロックフェラー大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 3件/全3件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

95
09年単行本、17年加筆修正して新書化。電子書籍化してほしい。生物学の話だが動的平衡の数理モデルを扱う第9章を除き図表はほぼない。普通に文章が面白いので専門的な知識はそれほどなくてよい■タンパク質の合成と分解との動的な平衡状態が「生きている」ということであり、生命とはそのバランスの上に成り立つ「効果」(80頁)■一年も経つと、昨年、私を形作っていた物質はほとんどが入れ替えられ、現在の私は物質的には別人(296頁)■鴨長明『方丈記』の冒頭「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」を思い出す2022/12/25

かみぶくろ

90
生命とは、分子による分解と合成の絶え間ない動的平衡状態のことである、っていう博士の一貫した説明は、認識を更新するって意味でけっこうな破壊力があると思う。でも文系の自分には、この動的平衡と文学や哲学との接続にも興味がある。人間が絶え間ない分子の流れだとすると、自分を自分と定義付けるものとはなんだろうか?動的平衡を行う「生命」と、思索する「人間」の差異はどこで生まれるのか?いずれにせよ、理系学問による人文学へのアプローチが、今後は主流になるんだろうな。2018/10/08

Nobu A

77
17年初版。福岡本取っ掛かりの「生物と無生物のあいだ」で定義付けに提唱した「動的平衡」をどう展開するのか好奇心を唆られ、反面、難解な専門的な話になるのかなと頁を捲る。杞憂。「汝とは、汝の食べた物そのものである」の解釈や分子生物学の知見を無視した巷に蔓延るコラーゲン添加食品等、一見横道に逸れる雑学も最終的には見事に収束させる相変わらずの文才と読み易い筆致。福岡先生は講演でもきっと聴衆の興味を掻き立てながら雄弁と話すんだろうな。一度聴いてみたい。福岡伸一著書5冊目。毎回興味深い内容で楽しませてくれる。2022/10/14

藤森かつき(Katsuki Fujimori)

70
記憶や意識の在処については特に興味がある。記憶分子が存在していないっていうのは、本当に印象深い。数日でどんどん入れ換わってしまう動的平衡の状態にあって、じゃあ、記憶や意識はどこにあるんだろう? 脳の内部の回路に微弱な電気が走ることによって? じゃあ、昔の思い出さない記憶はどこに? 読むほどに謎は深まる。知りたいと思っていたミトコンドリア・イブのことも触れられていて嬉しかった。連載されていたものをまとめたものらしく、動的平衡にまつわるあれこれ、って感じなのかな? 生命はなぜそこに宿るのか、は分からなかった。2019/10/17

niisun

60
福岡氏の著書は『生物と無生物のあいだ』『できそこないの男たち』に続き3冊目。完璧な文系人間で、理系の小難しい話は大の苦手なのですが、本書含め、彼の本はどれも非常に分かり易い!何しろ数式や図形に拒否反応を起こす私の脳でも、最終章で解説されている動的平衡の数理モデルは、拒否せず頭に入ってきました。『単純な脳、複雑な「私」』の池谷氏もそうですが、難しい話をとても分かり易く、しかも、面白く語れる技、見習いたいですね。それにしても、“変わらないために変わり続けている”という動的平衡。様々なことに当てはめられますね。2018/01/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11868519
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。