出版社内容情報
0.05ミリの生物に賭けた起業家の挑戦
5億年前に地球に誕生したミドリムシは、植物と動物両方の性質と、59種の栄養素をもつハイブリッドな生物だ。この0.05mmの生命体は世界の食糧、環境、エネルギー問題を解決する可能性を秘めている。
1998年、東京大学在学中にバングラデシュを訪れた出雲充は、深刻な貧困に衝撃を受ける。「世界から飢餓をなくしたい」――そんな思いを胸に”魔法の食べ物”を探し始めた出雲が着目したのが、ミドリムシだった。
しかし、ミドリムシで緊急時の食糧や国産エネルギーを賄おうという国家プロジェクトは、80年代から20年間あらゆる策を尽くした結果、失敗に終わっていた。出雲は大学卒業後入行した銀行を一年で辞め、不可能と言われるミドリムシ培養に人生を賭ける決意をする。
'05年バイオベンチャー「ユーグレナ」を設立した出雲は、培養プールの確保ほか様々な困難、挫折、逆風を乗り越え、遂に世界初のミドリムシ大量培養に成功。'20年までにミドリムシ燃料によるジェット機の離陸を目指す。
「この世にくだらないものなんてない」と言う若き起業家の、不可能を可能にする情熱と奮闘の軌跡。起業を目指す人、何かに挑戦したい人必読の書。
【編集担当からのおすすめ情報】
2015年にユーグレナが設立した投資ファンド「リアルテックファンド」の話も。著者が憂える日本のベンチャー投資の危機的な状況とは? 青色LED、iPS細胞、リチウムイオン電池などに続き、日本人が生み出す「破壊的イノベーション」が海外に流出するのを防ぐために、何をすべきなのか。
出雲 充[イズモ ミツル]
著・文・その他
内容説明
「世界から飢餓をなくしたい」―大学時代、バングラデシュで深刻な貧困に衝撃を受けた出雲充は心に誓った。“魔法の食べ物”を探す中で着目したのが、ミドリムシ。植物と動物の性質と59種の栄養素をもつハイブリッドな生物だ。’05年バイオベンチャー「ユーグレナ」を設立した出雲は挫折と逆風を乗り越え、世界初の屋外大量培養に成功。「どんなくだらないことでもNo.1を目指せ」と言う若き起業家の情熱と奮闘の軌跡を追う。『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。』(ダイヤモンド社)を新書化。
目次
第1章 問題と、自らの無知を知るということ
第2章 出会いと、最初の一歩を踏み出すということ
第3章 起業と、チャンスを逃さずに迷いを振り切るということ
第4章 テクノロジーと、それを継承するということ
第5章 試練と、伝える努力でそれを乗り越えるということ
第6章 未来と、ハイブリッドであるということ
著者等紹介
出雲充[イズモミツル]
株式会社ユーグレナ代表取締役社長。1980年広島県生まれ。東京大学に入学した98年、バングラデシュを訪れ深刻な貧困に衝撃を受ける。2002年東京三菱銀行に入行。05年株式会社ユーグレナを設立し、東大発バイオベンチャーとして注目を集める。同年世界初のミドリムシ屋外大量培養に成功。ミドリムシ食品を事業化し、化粧品やバイオ燃料など幅広い分野での展開を目指す。12年世界経済フォーラム(ダボス会議)で「ヤング・グローバル・リーダー」に選出される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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