小学館新書
日本列島「現代アート」を旅する

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098252435
  • NDC分類 702.06
  • Cコード C0270

出版社内容情報

今、絶対見たい! 現代アートの傑作10

本書は、日本に数ある現代アート作品の中から、これだけは絶対見ておきたい傑作10点を著者が選び抜いて紹介します。20世紀芸術の申し子、イサム・ノグチの「エナジー・ヴォイド」やアメリカが生んだ抽象絵画の頂点、マーク・ロスコの「シーグラム壁画」から、ゴミを擬態した三島喜美代の驚きのアートまで、様々な種類の現代アート作品を網羅しています。そして、その作品の楽しみ方はもとより、そのアーティストの人となり、作品が生まれた時代背景などまで、詳しくわかりやすく解説しています。
なぜ傑作を見るべきなのか。それは、現代アートを理解する早道だからです。優れた作品には、人を感動させる力があります。「現代アートに興味はあるが、難しそうで敷居が高い」という声をよく耳にしますが、「四の五の言うより、傑作の前に立ってその力を肌で感じるほうが理解は早い」と著者は強調します。本書はその理解の手助けをし、さらに、現代アートの楽しさ、奥深さを知っていただくための一冊です。本書を手に、現代アートの傑作を体感する旅に出てみませんか。


【編集担当からのおすすめ情報】
著者は日本の現代アート研究の第一人者ですが、自らも斬新な企画を数多く立案し、実行してきました。どういう作品をどういう形で見てもらったら現代アートファンに満足してもらえるか。それをずっと考えてきた人です。その考え方、作品の紹介の仕方が、本書の作品選択や解説に活かされています。作品そのものの鑑賞ガイドだけではなく、作家の人柄、考え方、作品ができた時代背景なども併せて読むことにより、その作品やアーティストへの理解が一層深まるのです。読み終わったら、現代アートへの考え方が変わっているはずです。

内容説明

本書は、日本に数多ある現代アート作品の中から、これだけは絶対見ておきたい傑作10点を著者が選び抜いて紹介します。感動型、体験型など種類も様々です。そして、それぞれの作品の楽しみ方、アーティストの人となりから、作品が生まれた時代背景まで詳しくわかりやすく解説します。最高の作品には、人の心を動かす力があります。その力を肌で感じるのが、現代アートを理解し、楽しむ早道です。

目次

第1章 日本で出会える世界の傑作(圧倒的な存在感を放って渦巻くエネルギー―イサム・ノグチ『エナジー・ヴォイド』(イサム・ノグチ庭園美術館・香川)「モエレ沼公園」(北海道)
最高の抽象絵画がつくり出す“心安まる空間”―マーク・ロスコ『シーグラム壁画』(DIC川村記念美術館・千葉))
第2章 何でもあり!驚きの現代アート(出稜に佇む人に会いに行く―アントニー・ゴームリー『ANOTHER TIME XX』(国東半島千燈地区・大分)
ゴミを擬態化したアート―三島喜美代『Newspaper08』『Work92‐N』『Work2000‐Memory of Twentieth Century』(アートファクトリー城南島・東京) ほか)
第3章 人とアートの新しい関係(共に遊び、共に生きる、触れ合いの装置―レアンドロ・エルリッヒ『スイミング・プール』(金沢21世紀美術館・石川)
人が集まる空間に命を吹き込む彫刻の力―安田侃「アルテピアッツァ美唄」(北海道)『意心帰』(東京ミッドタウン・東京))
第4章 祈り・哲学・瞑想(光そのものを主役にする―ジェームズ・タレル『ブルー・プラネット・スカイ』(金沢21世紀美術館・石川)『オープン・スカイ』(地中美術館・香川/直島)
風になる。光になる。水になる。ということ―内藤礼『母型』(豊島美術館・香川/豊島)『このことを』(家プロジェクト「きんざ」・香川/直島) ほか)

著者等紹介

秋元雄史[アキモトユウジ]
1955年東京生まれ。東京藝術大学美術学部卒。1991年から福武書店(現・ベネッセコーポレーション)に勤務。国吉康雄美術館、ベネッセアートサイト直島の企画・運営に携わり、家プロジェクトなども担当。92年からベネッセアートサイト直島のチーフキュレーター、2004年から06年まで地中美術館館長。現在は金沢21世紀美術館館長、東京藝術大学大学美術館館長・教授を務める。現代アート研究の第一人者として、数多くの斬新な企画を展開。現代アートの他に、「工芸未来派」展の企画など、工芸の普及にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sofia

33
作家がベネッセアートサイトに携わっている方だからか、行ったことのあるところが多くてうれしかった。いまだに現代アートはわからないが。イサム・ノグチ庭園美術館、豊島美術館、地中美術館に行ったことがある。金沢21世紀美術館、十和田市現代美術館に行ってみたい。金沢は1年以内に行く予定。2021/06/24

booklight

32
現代アートのようにわかりにくさが売りのものでも、これだけわかりやすく説明されると魅力的に感じる。わかりやすさとは、それだけで力を持っているだな。日本にある世界を代表する現代アート10作品を紹介。現代アートはコンセプトがすべて、と思っていてそのコンセプトを背景や作家性も含めて紹介しつつ、『傑作は体験するのが一番』と美術館に誘う。金沢21世紀美術館『スイミング・プール』『ブルー・プラネット・スカイ』、十和田市現代美術館『スタンディング・ウーマン』、国東半島「ANOTHER TIME XX」など体感したい。2024/01/21

Nobuko Hashimoto

26
直島や金沢21世紀美術館、東京藝大の美術館などで現代アートをプロデュースしてきた第一線の専門家による、日本国内で楽しめる現代アートの紹介。柔らかい語り口で、わかりやすく親しみやすく作家や作品が紹介されていて制覇したくなる。マーク・ロスコの作品を観に行こうと思って借りた本だが、アートファクトリー城南島にも行こうとさっそく計画に組み込んだ。金沢の「ブルー・プラネット・スカイ」はある時間帯に、その場にいないと体験できない特別な作品らしい。これもまた計画しなくちゃ。2024/01/11

アキ

16
日本で見れる現代アート10作品を紹介している。DIC川村記念美術館で見たロスコ・ルームでの「シーグラム壁画」も紹介されていた。そこで見た赤の「体験」は忘れられない。この本でバックグラウンドを知ると更にその経験が厚みをもつ。他の9作品もすべてに共通するのは鑑賞者の認識。つまり体験することで何かを感じること。それは人それぞれである。イサム・ノグチ庭園美術館も金沢21世紀美術館も十和田市現代美術館も豊島美術館も直島・地中美術館も国東半島Another Time XXもすべて体験するゾ!世界に比べたら近いもんだ。2018/06/04

おくりゆう

12
紹介されている中ではモエレ沼公園、地中美術館、豊島美術館しか行ったことがないですが、現代アートに興味があって、ガイド本として手に取りましたが、現代アートを鑑賞できらる場所のガイドとしては勿論、鑑賞の仕方や歴史、アーティスト紹介など入門書としても読みやすい一冊。中でも前々から行きたかった十和田市現代美術館にもっと行きたくなりました。2015/09/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9745545
  • ご注意事項

最近チェックした商品