小学館新書<br> 覆す力

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小学館新書
覆す力

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098251957
  • NDC分類 796
  • Cコード C0295

出版社内容情報

大器晩成の竜王名人が明かす半生と勝負哲学

小学六年生で、羽生善治(現・三冠)、佐藤康光(現・九段)らとともに奨励会に入会。16歳でプロ棋士昇格、25歳での名人位挑戦は、棋士として順調な経歴と言えた。しかし、名人戦の相手・羽生善治はそのとき七冠王になっていた!
実績で水を空けられた相手に、何を考え、どう戦ったか。雌伏のときに思索を深め、研鑽を続けた著者は、30代以降、雄飛のときを迎える。30代で初めて名人となり、羽生より早く永世名人の称号を得て、40代で渡辺明から竜王位を奪取。若手が有利と言われる竜王位を40代で奪取したのは、史上初の快挙だった。現在は竜王・名人という、棋界の2大タイトルを保持する著者が明らかにする、半生と勝負哲学。世評を覆し、差を覆す秘訣は、己を知ることと、敗北に謙虚に学ぶことにあった!


【編集担当からのおすすめ情報】
何かをなそうとするとき、巨大な壁や、手強いライバルなどは必ず存在するものです。現在は竜王、名人という棋界の2大タイトルを持つ著者にとっても状況は同じでした。プロ棋士としての道の前方には、小学生以来の知己である羽生善治さんが常にいて、脚光を浴びていました。羽生さんが七冠王のとき、著者は名人戦で挑んだものの敗れ、その後しばらくタイトル戦から遠ざかります。しかし、その雌伏の期間が後の雄飛につながります。将棋ファンのみならず、広くビジネスパーソンにも役立つ、生き方と深い思考の本です。

内容説明

小学六年生でプロ棋士への登竜門、奨励会に羽生善治らとともに入会。16歳でプロ棋士昇格、25歳での名人位挑戦は、棋士として順調な経歴と言えた。しかし、名人戦の対戦相手の羽生善治は七冠王になっていた!30代で初めて名人となり、40代で竜王・名人の称号を持つ著者が明らかにする半生と勝負哲学。実績で水を空けられた相手に、どう戦い、雌伏の時をどう過ごしたのか。世評を覆し、差を覆す秘訣は、己を知り、敗北に学ぶことにあった!

目次

第1章 竜王戦
第2章 将棋との出合い
第3章 若手棋士
第4章 名人への道
第5章 羽生さんとの名人戦
第6章 私の勝負哲学

著者等紹介

森内俊之[モリウチトシユキ]
将棋棋士。1970年、東京都調布市生まれ、神奈川県横浜市育ち。小学六年生で勝浦修九段に師事し、82年、奨励会に入会。同期に羽生善治、佐藤康光、郷田真隆らがいる。87年、四段に昇段、プロ棋士に。2002年、第60期名人戦で丸山忠久を破り、名人位を獲得。07年、名人位の通算獲得数が5期となり、十八世名人の資格を得る。14年2月現在、竜王・名人。名人位の通算獲得数8期は、大山康晴、中原誠に次ぎ、木村義雄と並ぶ歴代3位タイ記録(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tatsuya

57
森内さんに興味があって拾い読み。羽生さんを客観的に見る目と自身を客観的に見る目が書いてあって面白かった。勝負の世界では心技体のバランスと負けを次に活かし運を味方につけることが大切になる。一手の好手のみで勝負がひっくり返るようなことはなく、逆にそれまでの良い流れをすべて壊してしまうような「逆手を許す悪手」はある。人生も同じだと思った。2016/10/26

sas

47
十八世名人の森内棋士の本。将棋の本というより、森内さんの生き方、考え方が書かれた自伝のような内容。将棋に詳しくなくても生き方の参考になる。今では名人という立場になったが、ここにたどり着くまでは、同期に羽生さんというスーパースターがいるため挫折の連続。圧倒的なライバルの存在に対して、自分の良さとは何か、どうしたら強くなれるかを考え抜いてきた。一番大事なことは、「考える根気」「あきらめない気概」だという。ぶれずに正しい道を進む、二度目のミスはしない、負け方が大事という哲学も将棋に限らず参考になる言葉だった。2014/10/12

太田青磁

34
「勝てる、名人になれる、本当になるのか?なってしまうのか?」・相手と勝ち負けを競いながら、棋譜という作品をともに作り上げる・局面を観察して分析し、最善手を求めて考え続ける根気・いかにミスをしないか、少なくするかという戦い・奇をてらわず、局面ごとの最善手を指す・一回目のミスを反省したら、二回目が起きないように備える・格好が悪くても、粘り強く指しているうちに、光が射すこともあるのだ・努力を分かりやすく言うならば“周到な準備”かもしれない・決して完全でない人間が、論理的な思考を巡らして戦う。それこそが将棋なのだ2017/04/01

Lee Dragon

29
森内さん、一般の人はあまり知らない人が多いと思うが羽生さんのライバルと称される人だ。しかし、ライバルや友人と表すのはあまりに軽すぎると感じた。同世代にスーパースターがいることの重圧、劣等感、様々な辛酸を舐めてきた森内さんならではの話。彼は自分を知る努力を行い、強みを生かして戦ってきた。天才と称される羽生さんからも学ぶことが多いが、森内さんのほうがより共感できた。とはいえ、戦っている次元が違うので私と森内さんが同じ土俵で考えるのもおこがましいのですがね…2018/01/25

ひろ☆

27
森内竜王・名人の人柄が出てる。羽生世代でどうしても、比較され、プレッシャー、葛藤の中で、何を考えて戦っているのか。森内さんの場合は、真面目にコツコツ、一歩ずつ、自分のできることをやっていったんだろうな。 一度のミスは仕方ない。二度目のミスは結果的に致命傷になることが多い。冷静になって丁寧に考え直すこと。2014/08/27

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