出版社内容情報
病気を防ぐ「時計遺伝子」の驚くべき働き
1997年、生物の体内に「時計遺伝子」があることが発見された。私たちの体は、この時計遺伝子の働きで、地球の自転に合わせた約24時間のリズムの体内時計を刻んでいる。朝、昼、夕方になるとお腹がすき、夜になると眠くなるのは、この体内時計の働きなのである。時計遺伝子に異常をきたして体内リズムが乱れると、がん、メタボリック症候群、早老、アルツハイマー型認知症、高血圧、糖尿病、うつ病、骨粗鬆症など、さまざまな病気を引き起こすことがわかってきた。時計遺伝子は、体を病気から守るための「見張り番」として重要な役割を担っているのである。そして、その機能を利用した時間医学は、いま大きな注目を浴びている。
本書では、時計遺伝子研究の第一人者である著者が体内時計の謎に迫り、最新の時間医学の成果を明らかにする。そして、どうすれば時計遺伝子を正しく働かせ、健康な生活を送ることができるのかを詳しく紹介する。
【編集担当からのおすすめ情報】
時計遺伝子は、人間はもちろん、地球上の生物が長い年月をかけて培ってきた、健康を保つための驚くべき仕組みです。この仕組みを正しく働かせることが、病気を防ぎ健康を保つことにつながります。著者のフィールドワークは、日本各地はもとより、北欧やヒマラヤの高地にまで及び、さまざまな環境下での時計遺伝子の働きを研究してきました。本書には、その研究成果が盛り込まれています。
内容説明
がん、うつ、糖尿病、骨粗しょう症、アルツハイマー認知症、メタボを防ぐ。1997年に発見された時計遺伝子。誰もが体内に持つ時計遺伝子を活性化させ、体内時計を整えれば万病が予防できることが判明した!時計遺伝子研究の第一人者が最新の研究成果を書き下ろし。
目次
第1章 「時計遺伝子」の役割
第2章 朝・昼・夕・深夜に起こりやすい病気とその対策
第3章 生体リズムが乱れると病気になる
第4章 環境の変化を感知する生命
第5章 生体リズムを整える睡眠
第6章 生体リズムの乱れを直す食事
第7章 生体リズム健康法
著者等紹介
大塚邦明[オオツカクニアキ]
1948年愛媛県生まれ。九州大学医学部卒。同大学温泉治療学研究所助手、高知医科大学老年病学教室助手を経て、98年より東京女子医科大学・東医療センター内科教授。08年より同センター病院長。医学博士。時間医学・老年医学が専門で、時間医学とフィールド医学の融合を研究。日本時間生物学会会長、日本自律神経学会会長を歴任。07年には時間生物学世界大会を主催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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