小学館101新書<br> 尖閣を獲りに来る中国海軍の実力―自衛隊はいかに立ち向かうか

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小学館101新書
尖閣を獲りに来る中国海軍の実力―自衛隊はいかに立ち向かうか

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098251391
  • NDC分類 397.222
  • Cコード C0295

出版社内容情報

東京都の尖閣購入を睨み中国軍が動き出す!

2012年、中国は尖閣諸島を「核心的利益」と言い出し、「(尖閣に)軍が施設を作れ!」と軍幹部が号令した。東京都の購入を睨み、実力行使の可能性が出てきたのだ。中国は潤沢な予算で空母やイージス、ステルス艦などの新鋭艦の開発、配備を進めている。日本は経済に次いで海軍力でも中国に凌駕されるのか?漁民を偽装して中国軍が出てきたら、領土問題ではアメリカも動きにくく、日本独自で対処せざるを得ない。そこで、かつてソ連の潜水艦をオホーツク海に封じ込めてきた元海将(少将)の著者が、日中の海軍力を徹底分析し、起こりうる海戦の様相と自衛隊の戦い方を明かす。「海軍力とは武器の数やカタログ性能ではなく、戦略と統合運用能力による。勝利のカギは海自の新型潜水艦が握ると思う」(著者)

【編集担当からのおすすめ情報】
著者の川村純彦さんは昭和35年防大卒後海上自衛隊に入隊し、対潜哨戒機のパイロット、在米日本大使館駐在武官、第5、第4航空群司令を務め、かつての陸・海軍大学校に相当する統幕学校副校長として高級幹部教育に従事しました。退官後も岡崎久彦研究所の副理事長を務めるなどし、海軍戦略、中国海軍分析のエキスパートです。何度か訪中し、中国軍幹部とも激論を交わしたこともあるという、この部門の著者に最適な方です。

はじめに
序章~緊迫する尖閣諸島海域~
繰り返される中国海軍の軍事的挑発、尖閣を“核心的利益”と言い出した中国、急増する中国の海軍力、自衛隊の尖閣奪還作戦も策定された!
第1章~増強著しい中国海軍~
沿岸警備隊レベルでスタートした中国海軍、急激に進められた海軍力増強、注目すべき中国の潜水艦
第2章~中国海軍の狙い~
東シナ海における武力示威行為、南シナ海では戦闘も!、中国の海洋戦略「A2AD]とは、着々と配備される最新ミサイル、核戦略の要はミサイルと潜水艦、ほか
第4章~中国の「南シナ海」聖域化」戦略
ソ連のオホーツク海聖域化戦略、さらに東シナ海を狙う思惑、向上する中国の機動作戦能力、心配される台湾の出方、ほか
第5章~中国海軍と海上自衛隊の真の実力~
国際法を無視した中国海軍提督の言葉、中国初の空母ワリャーグは張りぼてか、うるさい中国の潜水艦、中国版イージス艦の実力は“?”、ほか
第6章~中国との有事にどう対処すべきか~
南シナ海有事、台湾有事、尖閣諸島有事
第7章~日中尖閣沖海戦~
中国偽装漁民が尖閣に上陸、海上保安官が犠牲に、中国の尖閣実効支配宣言、首相の決断、防衛出動発令、尖閣諸島沖海戦、魚釣島奪還作戦、最後の潜水艦決戦
おわりに

内容説明

2012年、中国は尖閣諸島を核心的利益と言い出し、軍幹部も「(尖閣に)軍が施設を作れ」と号令し、東京都の購入を睨み実力行使の可能性が出てきた。中国は潤沢な予算で空母や新鋭艦の開発、配備を進めている。日本は経済に次いで海軍力でも中国に凌駕されるのか?アメリカも領土問題では動きにくく当面日本独自で対処せざるを得ない。そこで、かつてソ連の潜水艦を封じ込めてきた元海将補(少将)の著者が、日中の海軍力を徹底分析し、起こりうる海戦の様相と自衛隊の戦い方を明かす。

目次

序章 緊迫する尖閣諸島海域
第1章 増強著しい中国海軍
第2章 中国海軍の狙い
第3章 中国の「南シナ海聖域化」戦略
第4章 海上自衛隊の実力
第5章 中国海軍と海上自衛隊の真の実力
第6章 中国との有事にどう対処すべきか
第7章 日中尖閣沖海戦

著者等紹介

川村純彦[カワムラスミヒコ]
昭和11年、鹿児島生まれ。35年防衛大学校卒(第4期)、海上自衛隊入隊。対潜哨戒機パイロット、在米日本大使館駐在武官、第5、4航空群司令、昔の陸・海軍大学校を統合した学校に相当する統幕学校副校長として高級幹部教育に従事する。退官後、NPO法人同崎久彦研究所副理事長、日本戦略研究フォーラム監事。海軍戦略、中国海軍分析のエキスパート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

39
尖閣を盗られた時の日本の対応のシュミレーションを著者がされていたが、そこまでの態度を首相が示せるのかはシミュレーションというかその時の世論や首相の主義主張が大きいのでどうなるのか・・・2012/09/22

モモのすけ

7
昨今の状況を鑑みると中国が尖閣諸島を獲りにくるのは時間の問題だろう。間に合わないかもしれないが、日本は集団的自衛権行使や交戦規定を今すぐにでも現実に即したものにしなければならない。米国が代わりに守ってくれるなんてあり得ない。「日本は独立国として、いかに国土の防衛を全うすべきなのか、私たちは真剣にこの状況を考えるべき時期に来ているのである」2012/08/19

kyoko

3
元自衛官の著者ならではの視点で語られているので日本の自衛隊の力は有能だというところはホッとしたが、その力が有効に使われるかどうかはそのときの政権を握る者に懸かっているというのはちょっと不安。第七章のシュミレ-ションとして書かれた海戦が起きないことを祈りたい。2012/12/06

くーぱー

3
まともにやり合うことさえ出来れば、米軍の力を借りずとも、現有戦力だけで尖閣を守れそうだというのは、まずは頼もしい限りだ。ただ実際の運用において、政府が断固たる態度を貫けるのかが真に心許ない。近隣国の乱暴狼藉が目立つ昨今、そろそろ現実的な国土防衛についての国民的コンセンサスが必要なのではないか。2012/09/14

田山河雄

2
反日過激派が尖閣に強行上陸した。偽装漁民の軍事的行動が明らかでも宣戦布告が無い以上、日本政府は自衛隊の出動は見合わせざるを得ない…のか。漁業監視船が自国民保護を理由に尖閣に向かう。自国民を説得し問題を解決すると云う。 しかし、真の狙いは反日過激派の保護を口実に時間を稼ぎ、「魚政」を出動させて、尖閣諸島を実効支配することだった…。弾薬や燃料、ミサイルや対戦車ロケット弾など次々と島に運び込む。その直後、中国共産党は尖閣諸島の「統合」を世界に発表! この期に及んでも外務省は中国側の刺激を怖れ出動回避を主張…? 2012/12/14

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