小学館101新書<br> 「金正恩の北朝鮮」と日本―「北を取り込む」という発想

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小学館101新書
「金正恩の北朝鮮」と日本―「北を取り込む」という発想

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098251292
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C0295

出版社内容情報

「金正恩の北朝鮮」と日本

2011年12月17日、金正日はあっけなく死んだ。これで金日成、正日と続いた北の「一人独裁体制」が終わった。弱冠29歳でカリスマ性のない正恩が、70歳以上の重鎮たちを抑えて独裁ができるわけがない。金正恩体制はどのようになるのか。また、その体制は長続きするのか、短命で終わるのか。これらを見極める節目が、正日の百日喪が明ける3月末以降、次々とやってくる。国民の生活を犠牲にして先軍政治を続けるか、改革開放に向かうのか。権力闘争からクーデタ、内乱が発生するか、食糧難から暴動が起きないか。
そんな北朝鮮から、拉致された人々を救うためにも、日本はどう動くべきか。
NO1北朝鮮ウォッチャーである辺真一氏が極秘情報も交えて徹底分析する。「北は体制維持に長けていて、ジャスミン革命を期待しても無理。ただ、金正恩は複数回の極秘来日経験があり、日本語を解し、かなりの知日派であり、日本にあこがれを抱いている。また、北が安心してつきあえる周辺国は日本だけだと知っている。今こそ日本は拉致問題解決を条件に関係改善を図り、北を対中、対韓のカードとして活用する、くらいの発想の転換をしてはどうか」と提唱する。

【編集担当からのおすすめ情報】
昨年の12月17日に金正日が死去して、北朝鮮は金正恩をかついだ新体制が固まりつつあるが、この本は緊急出版で、こうした事態を受けた最初の本だと思います。
テレビの報道番組に引っ張りだこだった辺真一氏がこの間の北情報を網羅しての渾身の一冊です。是非お読み下さい。

まえがき
第1章 謎の後継者・金正恩
     上尉から一躍大将に/金日成に似せて整形手術?/金正恩新体制の布陣/
     後見人NO1は金正日の妹・金慶喜/あれもこれも正恩の功績/正恩は日本     に来ていた!/ほか
第2章 長男・正男の運命
     後継者になる気はなかった/金正日もびっくりの日本擁護発言/正男暗殺未     遂計画!?/「三代世襲反対」を高原した運命は?/正男は父の葬儀に出ら     れたか?/気になる次男・正哲の動静/ほか
第3章 誰もつかめなかった金正日の死
     問われる日米韓の情報収集力/喫煙復活と飲酒が命取りに/ほか
第4章 6ヵ国協議の行方
     二度の米朝高官会議の攻防/北が米国に求める3点セット/実現不可能に     なった米朝首脳会談/リビアの政変で北は核を放棄しない/ほか
第5章 三度目の核実験とICBM発射はあるか
     いつの間に核小型化に成功!?/まさかの水爆開発も/次の核実験はウラン     型か水爆か/新型ミサイル「ムスタン」の脅威
第6章 権力抗争で失脚した幹部たち
     早くも消えた実力者/不可解な人民武力部第一副部長の解任/葬儀委員のリ     ストから名が消えた金格植司令官/慎重論を主張して更迭か/ほか
第7章 金正恩新体制の実力者
     ファミリー、軍、党のトロイカ体制/7人のキーマン/趙明録の後任は誰だ/ほ     か
第8章 拉致問題解決への道
     「小泉予言」は的中した/出鼻を挫かれた野田政権/ボタンのかけ間違い     /訪日を望んだ金正日/子が父を裏切ることはない/中国への過剰な期     待は捨てよ/改革開放派を相手に早期解決を/ほか
第9章 朝鮮半島での日本の国益とは何か
     日朝平壌宣言の意味するもの/中国の日本海覇権を阻止せよ/資源豊か     な北を取り込め/日本が日米話会の仲裁を/ほか
第10章 したたかな戦略外交を
     閉塞状態の日本外交/主権侵害の「拉致」と「竹島」/「毅然たる外交」はど     うなった?/日本こそ北が安心できる国/ほか
第11章 金正恩体制の行方
     「ジャスミン」は北では咲かない/張成沢は「とう小平」になれるか/軍人天下     でイスラエルを目指すか/米韓の対応次第では戦争も/ほか
あとがき

内容説明

金正日の死後、正恩新体制づくりは着々と進められているが、その実像は闇のベールに包まれている。弱冠29歳の「大将」を牛耳る7人とは?彼らは「正恩の北朝鮮」を先軍政治のまま据え置くのか、それとも改革開放に持っていくのか。案外知られていないが、金正恩は何度か極秘来日し、日本語を解し、日本にあこがれを抱いているという。ナンバー1北朝鮮ウォッチャーである著者は、「拉致問題を解決するためにも、日本は発想を転換し、今こそ正恩の北朝鮮を取り込んで、対中・対韓のカードにするべきだ」と提言する。

目次

第1章 謎の後継者金正恩
第2章 長男・正男の運命
第3章 誰もつかめなかった金正日の死
第4章 6ヵ国協議の行方
第5章 三度目の核実験とICBM発射はあるか
第6章 権力抗争で失脚した幹部たち
第7章 金正恩新体制の実力者
第8章 拉致問題解決への道
第9章 朝鮮半島での日本の国益とは何か
第10章 したたかな戦略外交を
第11章 金正恩体制の行方

著者等紹介

辺真一[ピョンジンイル]
『コリア・レポート』編集長。明治学院大学文学部英文学科卒業後、新聞記者を経て1982年に独立。朝鮮半島専門誌『コリア・レポート』を創刊し、現在にいたる。朝鮮問題(北朝鮮による日本人拉致問題など)のコメンテーターとして、テレビ、ラジオなど、各メディアで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

272
本書が出てからあまりにも事態が動いているから急遽読んでみた。本書での期待があった日本通のあの人が処刑されてて金正男は暗殺と情勢は少しずつ変わってきて今回の米朝首脳会談と一気に変わっているなぁ。2018/06/18

ひげおやじ

2
辺真一さんの言うように北朝鮮と交渉してみるのもありかなという気もする。交渉上手の北朝鮮と上手く渡り合える人が日本にいればの話だが。2013/03/02

Keisuke Nakajima

1
北朝鮮にとって日本は敵対国家ではあるが、金正日も金正恩も日本にお忍びで観光にきていたといのは事実のようだ。本書の主人公、金正恩の生母も大阪の在日朝鮮人だというのはほぼ特定されている。この近親憎悪的な感情も両国間の複雑怪奇な関係を象徴しているのではないか。日本人にとって絶対に実現しなくてはいけない拉致問題、制裁だけでなくからめ手を使って解決への道筋をつけなくてはいけないのだが…日本の政治の現状を考えると絶望的になる。泥をかぶる覚悟で交渉にあたる、それができるのが政治家なのだが。2012/08/05

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