出版社内容情報
子どもたちの健康増進活動が「がん予防」に
がんの専門家である著者を中心としたスリランカでの活動を紹介した1冊です。
がんの予防は、がんについて十分な関心を持ち、禁煙をはじめとする生活習慣の改善しかないのですが、これはなかなか難しいものです。知識としては受け入れても、実践となると至難の業となってしまうのが実情でしょう。
著者は、その打開策として子どもの力を借りることをスリランカで実践してみることにしました。
当初は、子どもたちにがん予防の知識を教えれば、彼らが大人になってから役に立つだろうとのスタートでしたが、子どもたちの自主的・積極的な健康増進活動が大人たち(親やコミュニティ)を巻き込み、大きな成果をあげるようになったのです。互いに討論し合う「ワークショップ」の開催とそれをまとめた「ニュースレター」の発行など、子どもたちが自立した活動に取り組んだところ、地域の人たちに子どもたちが知識や情報を提供する「ヘルスキャンプ」に発展していったのです。
単に「がん予防」というだけでない、多くの可能性が読み取れる本です。
【編集担当からのおすすめ情報】
「急がば回れ」ではないが、子どもたちの健康への意識改革が大人や地域の意識改革に大いに役に立ついう実践記録。
はじめに
第一章 「噛みタバコ」って何?-はじめのはじめに
第二章 なぜ「がん予防」なのか-現状と問題点
第三章 なぜ「スリランカ」なのか-計画の背景
第四章 なぜ「子どもにできる」のか-その実践内容
第五章 学校関係者の生の声
第六章 専門家のコメント
第七章 スリランカで学んだこと
おわりに
内容説明
「子どもに学ぶ親」「子どもに学ぶ地域」―がん研究一筋に歩んできた著者がスリランカで実践したC(子ども)P(親)C(地域)モデル。
目次
第1章 「噛みタバコ」って何?―はじめのはじめに
第2章 なぜ「がん予防」なのか―現状と問題点
第3章 なぜ「スリランカ」なのか―計画の背景
第4章 なぜ「子どもの力」なのか―その実践内容
第5章 学校関係者の生の声
第6章 専門家の見解
第7章 スリランカで学んだこと
著者等紹介
小林博[コバヤシヒロシ]
1927年札幌市生まれ。北海道大学医学部卒業。1991年より公益財団法人札幌がんセミナー理事長、北海道大学名誉教授。1983年(財)札幌がんセミナー(現在、内閣府所管の公益財団法人)設立。1990年日本癌学会会長。北大定年後、北海道医療大学教授、北海道医師会道民健康教育センター長、放送大学学園客員教授などを併任。日本医師会医学賞、日本癌学会吉田富三賞、保健文化賞などを受賞、紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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