出版社内容情報
21世紀、日本は食料大国になる!
南北に長い日本ほど農産物の生産に適した国はない。山間地も重要な生産地である。しかし、政府の無知、もはや役目を失い邪魔でしかない農協、そして個別所得補償に胡坐をかいてまっとうな仕事をしない農業従事者など、問題は山積みである。加えて、婚ところの異常気象で穀物の輸入にも危機が迫り、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)加盟で、関税が撤廃され、安い農産物が輸入されようとしている。
だが、これだけ安全でおいしい農産物をつくる国はどこにもない。海外輸出する戦略商品になるし、今後、農業従事者が減っていけば、大規模農業の可能になる。いままで研究していた農業ロボットも実用の段階にきている、そして、一般人の間でも、ドイツのクラインガルテン(小さな農園)のような、家庭菜園が盛んになっているなど、食料自給率100パーセントは100パーセント可能だと天才農業研修者の永田照喜治氏は言う。
世界的な種苗会社「サカタのタネ」の坂田宏氏、おいしい無洗米づくりの東洋精米社長、雜賀慶二氏、日本料理の野崎洋光氏や作家で有機農法をうったえてきた落合恵子氏などや実際の農業従事者との対話のなかから日本の農業再生の道を探る。
内容説明
食料自給率40パーセントまで落ち込んだ日本が、再び豊かな農業国として復活するために、今、何をするべきなのか―。政府は戸別所得補償制度を推進し、JAグループは農産物の貿易自由化に断固反対するなど、日本の農業は保護政策によって守られているかのように見える。しかし本来、日本ほど食料自給に適した国はない。世界一おいしい農産物をつくることができる日本の農業に保護政策は必要ないのだ。「永田農法」を確立し、世界的な農業指導者として活躍する著者が、農業に携わる方たちとの対話のなかから、これからの日本の農業が進むべき道を示す。
目次
豊かな命を育む食を考える
官民一体で農業を盛り上げる
日本と中国の農業問題を読み解く
日本の食文化は世界一
農業改革が、過疎化を救う鍵に
安全で、おいしいものだけをつくる
補助金で死んでいく日本の農林業
環境を考えた無洗米づくり
種はすべての命の始まり
中国の農業は今、転換期を迎えている
家庭菜園は日本の文化になる
農業用水は、工夫次第で安全な水に
製造業の技術で農業の発展を
ロボットで農業を変える
著者等紹介
永田照喜治[ナガタテルキチ]
1926年、熊本県生まれ。株式会社永田農業研究所代表取締役。神戸大学経済学部卒業後、郷里の天草に戻り、農業に従事。有機物を与えないやせた土地で、水と肥料を極限まで抑えて作物を育てる「永田農法」を確立。世界的な農業指導者として、日本全国はもちろん、フランス、台湾、中国、インド、インドネシアなど、各国で指導を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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