小学館101新書
ともいきの思想―自然と生きるアメリカ先住民の「聖なる言葉」

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098250875
  • NDC分類 389.53
  • Cコード C0295

出版社内容情報

他者や自然と調和をはかって共生するアメリカ先住民の「ともいきの思想」には、日本人が忘れた「人生の智恵」がある。フィールドワーク歴20年の第一人者が、現地で出会った「聖なる言葉」の数々を紹介する。

内容説明

現代日本はエゴをふりかざして他者への配慮を忘れた人たちで溢れている。そんな日本人の心のお手本となるのが、アメリカ中西部に暮らす先住民の「ともいき(共生)の思想」。彼らの聖地が「パワースポット」として浄化を求める世界中の人々の注目を集めているが、大地のエネルギーに育まれた彼らの思想もまた、我々の心に深い癒しと教訓を与えてくれる。フィールドワーク歴20年を超えるアメリカ先住民研究の第一人者が、現地で出会った「聖なる言葉」の数々を紹介。

目次

プロローグ―今日は死ぬにはいい日だ
繋がる
足りることになっている
太鼓が来れば、祭りは始まる
自然から離れると、人の心は固くなる
憎しみを超える
そこに美がある
人はそれぞれの歌を持つ
もらったものは、あげたとき本当のギフトになる
持つに相応しいものは、自ずとやって来る
畏まる
慮る
天命を知る
伝統を生きる
自分を探す
自分に出会う
メディスンマンは知っている
「インディアン風」は好きじゃない
大平原に幻の日本刀を求めて
縁を紡ぐ
エピローグ―出会うたびに気づかされる

著者等紹介

阿部珠理[アベジュリ]
福岡市生まれ。立教大学社会学部卒業後、カリフォルニア大学ロサンジェルス校大学院修了。博士(比較文明学)。香蘭女子短期大学助教授を経て、立教大学社会学部教授、アメリカ研究所所長。専攻はアメリカ先住民研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大先生

10
インディアンの生き方・考え方について書かれた本です。インディアンには「今日は死ぬにはいい日だ」という言葉があるらしく、日本の葉隠の精神に通じるものがあります。決して豊かとはいえない生活をしながらも、人生全体では足りることになっているという鷹揚な考え方をする彼ら。「ケチは泥棒より悪い」という伝統を持ち、比較的豊かな者が貧しい者に分け与えるのは当然という文化。彼らの全てが素晴らしいわけではありませんが、学ぶべきものがありました。2024/08/24

Humbaba

1
ヲコタ族にギフトを持って行くと,何人来るかが分かっていなくても不思議と全員に行き渡る.それは,彼らが互いにどのくらいの人が来るかを勘案して持っていくべきものを調整しているからである.そのような生き方こそが,今の日本に求められている生き方であろう.2010/07/19

michok

1
通い続けたフィールドでの経験が昇華した、知恵の言葉が味わい深い。2010/06/11

てっしー

0
アメリカ先住民関係の本は初めて読んだのですが、大変勉強になりました。2010/05/28

Noma

0
フィールドワークやネイティブとの交流を通じて、インディアンの思想や生き方を伝えている。この手の本としては読みやすさもあり、面白かった。 啓発本のように考え方を直接説明するような内容でないのが良い。2023/07/30

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