出版社内容情報
斑鳩の空にそびえる法隆寺五重塔、その九輪にかかる4本の鎌はなんのため? などベールに包まれた法隆寺の秘密と謎を、奈良に生まれ、12歳で法隆寺の小僧となって以来、歴史の寺を内側から見つめ続けてきた高田良信師が解き明かす。
好評だった『法隆寺の秘話』のパート2である。前回の刊行より四年を経、法隆寺および法隆寺の周辺には数多くのできごと、寺宝の新発見、歴史の見直しが続いた。法隆寺執事長の要職にある著者も折にふれ、それら種々の発見に携わり、それを記録してきた。○法隆寺と藤ノ木を墳○金堂薬師如来台座にあった落書○流出した法隆寺の秘宝のゆくえなど法隆寺の秘話満載の歴史読み物。
内容説明
従来の科学の力では迫り得なかった法隆寺の謎。豊富な資料、数々の寺宝調査のデータを駆使、現代科学の協力を得て法隆寺執事長自らが、その謎を解く。
目次
はじめに―法隆寺入門
寺宝は語る―解明され始めた法隆寺の謎
桜井師「上之宮遺跡」の発掘
藤ノ木古墳と法隆寺
法隆寺と藤ノ木古墳関係年表
法隆寺ゆかりの古刹・古蹟と字名
法隆寺に住していたと伝える異国の僧たち
江戸から明治・昭和の法隆寺
法隆寺の四季と年中行事
終わりに―法隆寺と私